まとめ感想と評価
評価ジャンル | シナリオ |
総合 | A- |
シナリオ | B- |
キャラ | B |
音楽 | B- |
Hシーン | A |
構成 | C |
ゲーム性 | E |
※前作『艶嬢学園 〜【炎上女子】を指導せよ!〜』の評価と比較したい人はこちらを見てほしい。
前作よりも全方面でかなり改善されている。
おすすめのポイント
ヒロインがAKB48から乃木坂46に大幅レベルアップ!
教師を含め問題児だらけだった底辺校「遠上(とおがみ)学園」から名家のエリートが集う由緒ある女学院「姫城(ひめしろ)学園」へと舞台が変わり、ヒロインのレベルが大幅アップ。
ギャルや平凡な女の子から、良家のお嬢様へ。
AKBっぽい前作『艶嬢学園』のヤンチャなヒロインたち
↓
乃木坂級の今作『艶嬢学園2』の気品あふれる美少女たち(見た目の話)
ヒロインの属性が大幅レベルアップしたことにより、Hシーンの実用性も連動してレベルアップしている。
特に声優さんの選定は絶妙だ。
美しい声に上品な口調、それでいて凌辱での乱れっぷり。
シナリオも格段に面白くなっており、前作よりもあらゆる面で大きく改善されている。
前作に満足した人も、満足できなかった人も、M&M先生の原画が好みならば文句なくおすすめできる一本だ。
不満点
抜きゲーとして見ればエロ以外には何の問題もない作品へと仕上がっている。
問題はエロだ。
実用度は前作を明らかに超えており、及第点という意味では十分に満足できるレベルだ。
しかし、原画家のポテンシャルを考えると不完全燃焼という感覚が強い。
言ってみれば「素材一流、調理二流」という感覚が拭えないのである。
ここでの素材とはヒロインのことであり、調理とはHシーンのこと。
色々あるが詳細はレビューで書くとして、2点ほど挙げてみると、
・差分数が少なくHシーンの濃厚さが不足している
・ヒロイン間の格差が大きい(シーン数・構図など全体的に)
ヒロインのキャラデザインが良かったためプレイ当初は大きく期待したものの、終わってみればそこまで前作からレベルアップした感じもしないというのが正直なところ。
とはいえ、抜きゲーとしてはハイレベルな作品であることに違いはない。
ヒロインのキャラデザインさえ気に入れば高い実用性を発揮してくれるだろう。
基本情報
キャラクター・声優
【主人公】
【ヒロイン】
【サブヒロイン(前作ヒロイン)】
Hシーン数
【本編(単独)】
ヒロイン | Hシーン数 | HCG数 |
書司原 駒莉 | 8 | 10 |
志津倉 カミヤ | 8 | 10 |
狐塚 聖楽 | 9 | 10 |
阿詩谷 花麟 | 8 | 10 |
仁礼 冥華 | 7 | 9 |
易永 鈴端 | 6 | 7 |
クレメンタイン・秋月 | 6 | 7 |
春日井 ちとせ | 4 | 6 |
蘭堂 奈津美 | 3 | 4 |
仙洞院 瑠香 | 5 | 5 |
女生徒1 | 1 | 1 |
女生徒2 | 1 | 1 |
スルト | 1 | 1 |
くくり&詩葉 | 1 | 1 |
雨ヶ谷 ミツハ | 1 | 1 |
花牟礼 くくり | 1 | 1 |
白鷺 詩葉 | 1 | 1 |
御嶽 烈美 | 1 | 1 |
図書委員 | 1 | 1 |
購買部員 | 1 | 1 |
報道部員 | 1 | 1 |
【本編(集団凌辱)】
ヒロイン | Hシーン数 | HCG数 |
冥華(&鈴端) | 1 | 1 |
クレミー(&花麟) | 1 | 1 |
瑠香&ミツハ | 1 | 1 |
駒莉(&ちとせ) | 1 | 1 |
【ハーレムコンテンツ】
ヒロイン | Hシーン数 | HCG数 |
鈴端&クレミー | 1 | 1 |
花麟&冥華 | 1 | 1 |
駒莉&ちとせ | 1 | 1 |
聖楽(&ミツハ) | 1 | 1 |
レビュー
シナリオ【B-】
前作『艶嬢学園』でシナリオを酷評されまくったせいか、今作ではかなり力が入っていた。
抜きゲーとしては文句のつけようがない。
特に言うことはないのだが、それでも2点ほど指摘しておく。
①サブキャラクターにもボイスを
②これ以上シナリオを面白くするのは危険
①サブキャラクターにもボイスを
エロゲのシナリオの面白さは次の2つの要素で決まる。
・ストーリー、つまり話の展開の面白さ【シナリオ要素】
・キャラの魅力や掛け合いの面白さ【キャラ要素】
この2つのうちどちらがより重要なのかというとキャラ要素だ。
面白いエロゲというのはほぼ例外なくキャラゲーと言っていい。
したがって、エロゲのシナリオを面白くしたければキャラに力を入れろということになる。
逆に言えば、キャラの魅力がいまいちだと面白味もいまいちということになる。
アストロノーツ・シリウス作品の場合、サブキャラクターにボイスがないのは致命的だ。
最近のアストロノーツ・シリウスの作品はヒロイン以外にボイスがない。
この『艶嬢学園2』も例外ではなく、Hシーンのあるキャラクター以外にはボイスがない。
前作のキャラも登場してキャラゲーらしさが出てきた。
しかし、ボイスのない立ち絵ありのキャラクターの存在は手抜き感を出してしまうので不満が大きいのだ。
夏音や冬由乃のボイスまで端折ったくらいだから、製作費的に苦しいのだろう。
それでも、これだけシナリオに力をいれたのならばフルボイスにしてほしかったところだ。
②これ以上シナリオを面白くするのは危険
シナリオに力を入れるのはいいがはっきり言ってこれ以上面白くしようとしないでいいと思った。
管理人が思う理想のエロゲとは以下の基準を満たした作品だ。
【価値あるエロゲの基準】
・面白さ50点以上(70点以下)
・エロさ70点以上
エロゲの真価はエロにある。
したがって、面白さよりもエロさを重視した作品の方が価値があると私は考えている。
当然面白い作品よりも抜ける作品を優先的に買う。
上の2つのラインを確実に超えた作品を作り続けているブランドがゆずソフトだ。
そこまで面白いというわけではないが、ダメというほどでもない。そしてエロはけっこう使える。
つまり、面白さ50点、エロさ70点くらいの作品ということ。
このレベルの作品を安定して作り続けているからこそ、エロゲブランドの頂点に立っていると思っている。
じゃあ、本作『艶嬢学園2』の管理人の評価はというと、
くらいのイメージだ。
どちらも十分なので総合でA-という高い評価を付けた。
しかし、これ以上シナリオに力を入れてしまうと間違いなくエロの質を下げることになる。
シナリオとエロは互いに阻害し合う関係にあるからだ。
シナリオの基準に70点以下と上限を設けた理由はここにある。
なぜなら、シナリオに力を入れすぎてしまうとヒロインに変な設定が入ってしまったり、Hシーンのシチュエーションや構図をシナリオに合わせて実用性無視で作る必要性が出てきたりするからだ。
シナリオに力を入れすぎているせいでエロが中途半端になってしまっているブランドのド典型がオメガスターだ。
ヒロインには、人外、ロボット、近親相姦などの特殊な設定が多く、Hシーンも妄想や精神世界の出来事だったりすることが多い。
つまりシナリオの設定がHシーンの実用性を落としまくっているのだ。
人外やロボット、近親相姦などというのは特殊な性癖の人にしか刺さらない。
Hシーンが非現実の出来事というのも実用性を落とす典型例だ。
夢オチのシーンに不満を言っているレビューは意外と多い。
アストロノーツ・シリウスの作品についてもこれ以上シナリオに力を入れてしまうと、シナリオがエロを阻害しかねない。
というか、すでに前作『艶嬢学園』と本作『艶嬢学園2』でもその兆候がある。
前作については炎上蟲という設定のせいで、ヒロインのHシーン中の雰囲気がおかしかったことがある。
凌辱シーンのはずなのに嫌がらないどころかあまりにも乗り気すぎて実質的に和姦になってしまっていたり。
今作『艶嬢学園2』でもシナリオの影響を受けていると思われるシーンに使いにくさを感じた。
具体的には、カミヤ・奈津美・瑠香のシーンについてはシナリオに合わせて使いにくいHCGを作っているように感じられた。
詳細はHシーンの項目で触れるとして、端的に言えば、シナリオに合わせた構図を採用したせいで実用性が感じられないシーンが多々あったということだ。
抜きゲーがシナリオに力を入れすぎるとろくなことにならない。
シナリオの面白さ的には十分なので、これ以上余計なことはしないでほしいというのが正直なところだ。
その点から言ってもサブキャラクターにボイスを入れるのは有効なのだ。
シナリオの中身を一切変えずに面白くすることが可能だからだ。
キャラクター【B】
総合
シナリオと同様にこれといった不満はない。
登場人物も多く個性的なキャラクターばかりなので好印象だ。
それでもあえて言えば、シナリオの項目でも触れた通りフルボイスであればなお良かった。
エロゲというエンターテインメントに命を吹き込むのは声優さんだと思っている。
エロゲにボイスが無かったら漫画や小説と大差がない。
制作費を切り詰めているのは理解できるので無理なことは言えない。
それでも本作は魅力的なサブキャラクターも登場していたのでボイスの必要性は高いように感じた。
カオスドミナスまでの作品にはサブキャラクターにもボイスがあったので、できることなら復活してほしいところだ。
主人公:大和 正義(やまと まさよし)
時と場所を考えろ
自分のいちもつに陰龍王などと名前をつけ、会話している男。
チンチンと会話するやつはこの男以来だぞ。
『教育』と称して所かまわずチ○ポをさらけ出し生徒を襲う様は、変態かつ犯罪者でしかない。
あるシーンでは、さすがにこの場面ではHシーンはないだろう、と思ったもののやりやがったよこの人。
誰もが「時と場所を選べ」と思ったはずだ。不謹慎すぎるぞ。
ヒロインにもツッコまれていた。
「時と場所くらい選びなさいよ!」
最強系主人公っぽいが、やられるときは割とあっさりやられるのでいまいち魅力が分かりにくい。
そろそろ『聖エステラ学院の七人の魔女』や『百奇繚乱の館』みたいなまともな主人公が恋しくなってきたのだが、個別ルート制ではなくハーレムの一本道形式にこだわり続けているようなので無理っぽいね。
一つ気になったのは、上司であるはずの焔硝岩所長にタメ口をきいているところだ。
なぜか所長も正義に対しては「正義様」とか言ってるし、正義に対してかなり低姿勢だ。
この辺は人としてかなりもやもやする。
目上にはきっちり敬語を使うべきだろう。
二人の関係性は不明だが、年齢も所長の方が大分上なのでタメ口はありえない。
そんなわけで主人公に対する管理人の評価はかなり低い。
ヒロイン
ヒロインについてはHシーンのところで詳述としてここでは一点だけ。
声優さんの選定が素晴らしかった。
ヒロインがお嬢様であることもあり、声優さんも綺麗な声で品のある喋り方をしているヒロインばかりだ。
特に印象に残ったのは、香澄りょうさんが演じる易永 鈴端(やすなが すずは)。
暴力的な性格で頭が良くない、という設定だったが、声優さんの演技力でどちらかといえば知性的に感じられた。
武闘派とはいえ名家のお嬢様であるということが上手く表現されている。
凌辱シーンでも気合の入ったボイスを聴くことができる。
逆にクレミー(CV:奥寺かすみ)やちとせ(CV:東シヅ)については、ヤンチャさが上手く表現されていた。
知的な美声という演技ではないがキャラに合っていたので、やはり声優の選定は絶妙だと感じた。
今作の敢闘賞は声優陣ということになるだろう。
サブキャラクター
ボイスがないのが残念だったのは再三言っている通り。
意外と魅力的なキャラクターがいたのも良かった。
気になったのは、今作の立ち絵ありの男キャラクターは凌辱役ではないということだ。
一応、一部のシーンでは凌辱役をやってはいるがたったの1シーンだけ。
特に尾沼には『聖エステラ学院の七人の魔女』の沼中のような役回りを期待していたので、全くの期待外れだった。
この辺に凌辱に対して腰が引けているブランドの姿勢が透けて見える。
ボイスが無かったことについても触れておく。
今作には燿という名前の女性が会話の中にしばしば登場する。
燿
この漢字読める?
この燿という人物を名前で呼ぶキャラクターにはことごとくボイスがないので読み方が分からない。
一応主人公のセリフに対してクレミーが「ヨーサン……??」と反応するシーンがあるので、燿は「よう」と読むらしい。
そんなの普通分かんないでしょ。燿という字を検索すると、女の子の名前に用いる場合は「あきら」「てる」「ひかる」とか出てくるのよ。
こういう事態を防ぐためにもやはりサブキャラクターにボイスがあった方がいい。
音楽【B-】
前作『艶嬢学園』には印象に残る曲が全くなかったという大惨事だったが、今作はシナリオが深まったことに連動してBGMのレベルも大きく改善された。
特に戦闘シーンぽい場面で流れる『confrontation with danger』はRPGのボス戦のような迫力があり、かなり聴きごたえを感じた曲だ。
また、緊迫したシーンで流れる『crux of the matter』も緊張感が演出されており、シナリオの深みを上手く表現できている。
他にも『glimmer of youth』や『interaction』などきれいなピアノ曲が多い。
個人的に印象に残ったのはマップで流れる『ignition point』。
なんてことはない平凡な曲だが、出だしが『殻ノ少女』のマップで流れる『Days』に似ているように思えた。
『殻ノ少女』をプレイしていた時の嵐の前の静けさのような不気味な感覚を思い出してしまったのだ。
曲全体としては全然似ていないのだが。
そんなわけでシナリオと同様にBGMについても抜きゲーとして文句のない出来に仕上がっている。
Hシーン【A】
さて、ここが一番重要なところだ。
十分に実用性のある作品に仕上がっているものの、それは現代エロゲ界最高の原画家であるM&M先生が原画を担当しているのだから当たり前と言えば当たり前なのだ。
どうしても良かった所よりも悪かった所が気になってしまうのである。
気になった点を中心に、【全体的な傾向】と【各ヒロイン個別】の二つの方向から分析したい。
全体的な傾向
冒頭で、
・差分数が少なくHシーンの濃厚さが不足している
・ヒロイン間に格差がある
という2点について指摘したが細かいことを言えばこれだけではない。
さらに言えば、
・構図の網羅性が前作『艶嬢学園』よりも落ちた
・アナルを描かないなど中途半端なシーンが多い
・蛇足に感じるモブヒロインのHシーン
などがありこれらは互いに関連している。
順に解説していく。
差分が少ない
これは昔からちょくちょく言われているアストロノーツ・シリウス作品の欠点になる。
抜きゲーとしては差分数が少ないのだ。
その結果、Hシーンに躍動感・臨場感がなくどこか味気なさがあるのである。
抜きゲーでありながら差分数が少ないといえばみるくふぁくとりーの『炎の孕ませシリーズ』がある。
正真正銘の抜きゲーでありながら平均して差分数はたったの5CGくらいしかない。
しかし、『炎の孕ませシリーズ』は一部のシーンにアニメーションを用いているので手当がなされているのだ。
エロゲのHシーンの躍動感や臨場感を高める方法はたったの2つしかない。
【Hシーンの躍動感・臨場感を高める方法】
・差分数を増やす
・アニメーションを用いる
アニメーション自体は10年以上前からあるので本来であれば全ブランドの全作品がとっくにアニメーションになっていてもいいのではないかと管理人は思っている。
令和の時代にいつまでも紙芝居と揶揄されるのは残念でならない。
アストロノーツ・シリウスもアニメーションを採用してほしいところだが、製作費の観点からは厳しいだろう。
もしかしたらM&M先生の画風はアニメーションには合わない可能性もある。
だとすれば差分数を増やすことで対応するしかない。
では具体的にどれくらいの差分数が必要なのか?
この点については最低でも平均で15枚くらいは必須ではないかと考えている。
しかし実際の『艶嬢学園2』の差分数は平均で10枚を切ってしまっている。
つまり全く足りていない。
中には5枚くらいしかないシーンもある。
15枚は多すぎだろうと思うかもしれないが、ゆずソフトようなシナリオ重視のブランドでさえ差分は平均して20くらいはある。
ほぼシナリオゲーと言っていいSAGA PLANETSの『AMBITIOUS MISSION』でさえ、平均で15枚くらいあるのだ。
抜きゲーであれば15という数字は決して武器になるレベルではない。
シーン数が違うぞ!という反論が考えられる。
確かに、本作『艶嬢学園2』はハーレムコンテンツを入れれば全部で83シーンもある。
他方、『AMBITIOUS MISSION』はたったの13シーンしかない。
合計CG数では『艶嬢学園2』の圧勝だ。
もちろん実用性についても当然のことながら『艶嬢学園2』の方がはるかに上回っている。
しかし、差分が少ないせいで以下の問題点が生じてしまっているのだ。
・ヒロインの表情に変化がない。特に凌辱シーン
・会心のシーンが少ない
差分が少ないせいで色々な問題が発生しているが一番問題なのはヒロインの表情に変化が少ないことだ。
特に凌辱シーンで顕著になっている。
凌辱シーンの最重要条件が分かるだろうか?
それは、
ということに尽きる。
竿役が主人公以外とか、輪姦だとかそんなことは大した問題ではない。
要は、凌辱とは行為を強制されている側が嫌がっているかどうかが全てなのだ。
嫌がっていることを表現する方法は、
・ヒロインの表情
・声優さんの演技
の2点になる。
キャラの項目でも触れた通り声優さんの演技にはほとんど問題はない。もちろんテキストにも問題はない。
問題なのはヒロインの表情の変化だ。
無表情からほとんど変化しない上に涙についても泣いているのかいないのかはっきりしないような中途半端な描き方をしている。
過去作のように涙はしっかり描いてくれた方がヒロインの心情が感じられるので良い。
今作についてはCGと声優さんの演技との間に大きな隔たりを感じた。
声は嫌がっているのに表情は割と冷静なのだ。
アストロノーツ・シリウス作品の凌辱シーンの薄さについてはユーザーからちょくちょく指摘されていたが今作は特にひどかったように思う。
シーン数を増やせばいいというものではないのだ。
中途半端なシーンを量産したせいで、凌辱シーンも含め会心のシーンが少ない、という問題も発生してしまっている。
あっさり終わってしまうシーンが多いのである。
Hシーンに入るときもすでにヒロインが脱いでしまっているところから始まることも多く、脱がせる過程などがすっ飛ばされてしまっている。
なんでいきなり上半身も下半身も裸なの?キング・クリムゾン?と違和感があるくらいだ。
後述している通り、管理人が今回一番良かったと感じたヒロインの一人はちとせになる。
後背位(後)で二穴中出し、という会心のシーンがあったからだ。
二穴に中出ししているだけあって差分数も10枚と比較的多く表情の変化もある。
しかし、ちとせのHシーンは全部で4シーンしかなく、シーン数自体は多くない。
それでも会心のシーンさえあれば十分おかずになるのである。
CGが5枚くらいしかないシーンも多く、ほとんど実用性がないシーンも散見された。
シーン数とCG差分数の配分が良くないように感じる。要はシーン数の水増しだ。
後述する通り同一のヒロインに似たような構図のシーンが多いので、シーン数を絞り込んで各シーンの差分数を増やした方がいいように感じる。
もちろん、シーン数を維持したまま差分数を増やしてくれればベストだ。
アストロノーツ・シリウス作品は『カオスドミナス』まではギャラリーで差分数を表示していた。
ところが、ゲーム性とサブキャラクターのボイスを端折った『絶対女帝都市』から差分数の表示をやめてしまっている。
それに伴い差分数も減り続けているように思える。
管理人は『絶対女帝都市』から作品の品質が薄まっているような感覚を持っている。
差分数についてもコンビニのシュリンクフレーションのようなものを感じる。
涙を流れる描写から水滴に変えたのも『絶対女帝都市』から。
ヒロイン間に格差がある&構図の網羅性が低い
ヒロイン間に格差があるという類のレビューもしばしば見られる。
本作『艶嬢学園2』はこのヒロイン間格差も目立つ。
何に格差があるのかというと具体的に2つだ。
・シーン数(厳密にはHCG数)
・構図(体位)
シーン数よりもCG数の方が重要なので以降はCG数で統一する。
上に一覧表で示した通り、各ヒロインのHCG数は均等ではない。
最大の10から最少の4までかなりの差がある。
ただし、会心のシーンさえあればCG数はそこまで大きな問題にはならない。
3シーン5CGくらい確保されているのであれば、あとは構図や差分数の問題の方が大きいのだ。
実際、管理人が良かったと思ったヒロインであるちとせには単体だと4シーン6CGしかない。
問題は構図の偏りだ。
端的に言ってしまえば、同じヒロインに同じ構図が集中していて、構図の網羅性が低下しているということだ。
ここで、毎度のごとく構図について基本的な話をすると、エロゲで実用性が高い構図は2つだ。
正常位と後背位(後)になる。
この2つの構図は全ヒロインに漏れなく完備するべきだと考えている。
一応断っておくが、この2つの構図以外を否定しているわけではない。
2シーンの枠だけは基本的な構図として確保し、奇抜な体位は残りのシーンでやればいいということだ。
表にするとこんな感じ。
ヒロイン1 | ヒロイン2 | ヒロイン3 | ヒロイン4 | ヒロイン5 |
正常位 | 正常位 | 正常位 | 正常位 | 正常位 |
後背位(後) | 後背位(後) | 後背位(後) | 後背位(後) | 後背位(後) |
特殊1 | 特殊1 | 特殊1 | 特殊1 | 特殊1 |
特殊2 | 特殊2 | 特殊2 | 特殊2 | 特殊2 |
特殊3 | 特殊3 | 特殊3 | 特殊3 | 特殊3 |
もちろん、作中の登場がこの表の順番通りである必要はない。あくまで数の話だ。
特殊については、片足上げの立バックであったり、騎乗位であったり、色々考えられる。
結果として、正常位と後背位(後)につき異なるヒロイン間で似たような構図があるというのは何の問題もない。
問題なのは、同じヒロインに似たような構図が連発し、結果としてシーン数の少ないヒロインに基本的な構図が無かったことなのだ。
極端な例示を上げるとこんな感じ。
ヒロイン1 | ヒロイン2 | ヒロイン3 | ヒロイン4 | ヒロイン5 |
正常位 | 後背位(後) | 騎乗位 | 側位 | 背面騎乗位 |
正常位 | 後背位(後) | 騎乗位 | 側位 | 背面騎乗位 |
正常位 | 後背位(後) | 騎乗位 | 側位 | 背面騎乗位 |
正常位 | 後背位(後) | 騎乗位 | 側位 | 背面騎乗位 |
正常位 | 後背位(後) | 騎乗位 | 側位 | 背面騎乗位 |
さすがにここまで極端なゲームはない。
しかし、これに近い現象を起こしているゲームはしばしば見られるし、この『艶嬢学園2』についてもシーン数の少ないヒロインにシーンの被りと不足の問題が発生している。
具体的言うと、クレミーと瑠香については後背位(後)はないどころか、正常位のシーンがやたらと多い。
クレミーの挿入シーンは全部で集団凌辱も入れると7CGあるが、そのうちの4つが正常位であり、残る3つも全てヒロインを正面から描いたものだ。
瑠香についても同様で、挿入5CGのうち実に4つが正常位だ。
唯一の例外はサンプルにあるこの騎乗位だけ。
じゃあ他のヒロインはどうなのかというと、シーン数の多い花麟と冥華については後背位についてそれぞれ7CG・5CGもある。
ここまで極端なヒロインの構図の偏りを見ると頭が痛くなるのである。
冥華は後背位5CGのうち実に4つが後背位(後)だ。
単体の和姦に1つ、凌辱に1つ、集団凌辱に1つ、ハーレムコンテンツに1つ。
下のシーンは数に入れていないがこれも尻のシーンと言えば尻のシーンだ。
私は後背位(後)の構図が一番好きなわけだが、さすがに同じヒロインに4つも必要ない。
しかも、前述した通り差分数を手抜いているせいで4つも後背位(後)があるのに会心のシーンが一つもないときている。
これ以上の詳細な話は各ヒロインの項目を見てもらいたいが、原画家の生産能力というリソース配分をここまでバランス悪く振り分けるのもすごいと思う。
おそらく、Hシーンの作成段階で構図を振り分ける全体像を作っていないのではないだろうか。
もしくは構図の重要性を軽視しているのだろう。
前作『艶嬢学園』ではシーン数の少ないミツハ、スルト、由為にも正常位・後背位(後)がそれなりに網羅されていた。
それに比べると今作は、シーン数の多いヒロインは問題ないものの、少ないヒロインの手抜き感のようなものが際立つのである。
構図の問題について、大多数のプレイヤーの趣味嗜好は正確には分からないところだが、同じヒロインの似たようなシーンばかり見たい人はさすがに少ないのではないだろうか。
アナルを描かないなど中途半端なシーンが多い
全体的に迫力のないシーンが多いというのも前作と共通する印象だ。
特になぜかアナルを描いていないシーンが散見された。
後背位を横方向から描いてアナルを意図的に隠しているシーンも多い。
同じヒロインでも尻穴をはっきり描いているシーンと描いていないシーンが混在していたりするので何か意図があるのかもしれない。
例えば冥華の単体のラスト2シーンは似たような後背位(後)の構図が2連続するが、一つはアナルを描いていないのに、もう一つはがっつり描いている。
おまけに2つとも2穴に中出ししている。
なぜアナルに挿入するのにアナルを描かないのかはよく分からない。
アナルセックスが嫌いという意見があるのは分かる。
尻の穴は本来セックスする場所ではないのだから、嫌いな人がいるのはうなずけるのだ。
私としてもマ○コとアナルのどちらかを選べと言われたら迷わずマ○コを選ぶ。
しかし、尻穴がない人間はいないのだからこれを描くこと自体は問題ないように思える。
別にM&M先生にしたってこれまで散々尻穴を描いてきているのである。
先の冥華のシーンについてもアナルは描かないのにアナルセックスはしている。
何か特別な事情がありそうなので、これ以上の言及は避けるが、個人的にはあえてアナルをぼかすのは抜きゲーとしては中途半端すぎるのでやめてもらいたいと思うのである。
エロに力を入れていないシナリオゲーブランドみたいじゃないか。
蛇足に感じるモブヒロインのHシーン
前作ヒロインとモブヒロインについて、1シーン1CGしかないヒロインが10人もいる。
特に、モブヒロインについて、管理人の経験上1シーン1CGしかないヒロインがおかずに使えたためしがない。
はっきり言って抜き目的では一切不要なシーンだった。
ただでさえ、六花媛の鈴端やクレミー、メイン級に登場機会の多いちとせはシーン数が不足しているのだ。
前述したように差分数の不足もあるのだから、どうでもいいシーンに労力を割くべきではなかっただろう。
ネット上の意見には、新人声優さんに仕事を与えているのではないか、というものもあった。
何か経営上の理由があるかもしれないので一概に否定もできないのだが。
ヒロインごとの感想
ここからは個別のヒロインについての感想を述べる。
ここが本記事のメインと言っていい。
プレイ前にお目当てだったヒロイン
購入記事でも紹介したが、プレイ前にお目当てだったヒロインは実を言うとたったの二人しかいない。
それが聖楽と鈴端だ。
二人とも単純にキャラデザインがいい。
特に聖楽はこれまで見てきたM&M先生の女子校生ヒロインの中でもトップレベルのデザインなので楽しみにしていた次第である。
ただし、これはあくまでプレイ前の印象にすぎない。
エロゲは恐ろしいもので、実際にプレイするとヒロインの印象はがらりと変わることが多い。
そんなわけで、昔の偉人はエロゲについてこんな名言を残している。
さて、実際にプレイした見た結果はどうなったのだろうか。
ランキング形式で紹介していく。
なお、ランキングはあくまで暫定的なものだ。
どれだけお世話になるかはある程度時間が経ってみないと分からない。
将来的に順位が変わる可能性は十分ある。
レギュラー入りしたヒロイン
定期的におかずに使えそうなヒロインは4人。
1~3位は順位が入れ替わる可能性はあっても、ヒロインは確定している。
4位はギリギリのランクインという感じ。
1位:春日井 ちとせ(かすがい ちとせ)CV:東シヅ
後背位(後)×二穴中出し×コスプレで全てを持っていったスーパーサブ
購入前はシーン数の少なさからあまり期待してはいなかった。
しかし、全シーンの中で一番好みのシーンがあったので1位に躍り出てしまった。
コスプレ姿で尻を突き出し、二穴に中出しするシーンが素晴らしすぎる。
このシーンの直前のシーンでヒロインの前方からの後背位のシーンがあったので、ちとせの後背位は後ろじゃなくて前のタイプかぁ、とがっかりしていたのだが。
次のシーンでしっかりやってくれたわけである。
一回がっかりさせられてからの期待を超えるシーンの登場で一気にテンションが上がったのだ。
ちとせのいいところは、立ち絵よりもCGの方が格段に可愛く描かれているというのもある。
見ての通り、立ち絵は平凡な印象なのだが、この娘はCGで化ける。
ちとせはHシーン4・HCG6とシーン数自体は少ない。
しかし、会心のシーンがあるので高評価となった。
結局シーン数よりも使いやすい会心のシーンがあるかどうかが重要なので、構図を絞って差分数を増やしてほしいということになるのよ。
シナリオ面では駒莉とセットで正義につきまとうので登場シーンは全ヒロインの中でもトップレベルに多い。
お上品な雰囲気のヒロインが多い中で、割とヤンチャな普通の女の子だ。
声優も東シヅさんであり、過去作のヒロインとも親和性が高い。
六花媛のメイン級ヒロインのHシーンを中途半端に量産したために、構図を典型的なものに絞ったちとせが漁夫の利のようにトップに躍り出たわけである。
ド典型の構図のシーンは差分数を多目にして使いやすくすれば会心のシーンになる。
当然の結果だろう。
2位:阿詩谷 花麟(あしたに かりん)CV:風花ましろ
自分でも完全に予想外!?まさかのツインテールロリ
はじめて『艶嬢学園2』のヒロインのキャラクターデザインを見たときには完全にノーマークだった。
またこの手のツインテールロリかぁ、好きな人とか多いんかな、カミヤとキャラ被ってるじゃん、くらいにしか思ってなかった。
ツインテールロリは似たようなキャラクターがこれまでも散々登場している。
いずれもほとんど使えたためしがないので、まったく期待していなかった。
しかし、プレイしてみるとなぜだが花麟がかわいく見えてくるのである。
自分でも上手く説明できないがおそらく次の2点が刺さったのだろう。
管理人は基本的にロリキャラは好きではない。
それに加えてこれまでのツインテールロリには何らかの除外理由があった。
月詠→弟がセットなので無理
ミラベル→実はけっこう歳いってる
しゅか→小生意気なだけのメスガキ・乳なしに興味ない
リーザ→けっこういい歳で主人公より年上
ドリス→小生意気なだけのメスガキ(乳はある)に興味ない
そもそもリアルでコスプレしてるわけでもないのにツインテールなんてしている女の人を見たことがない。
普通しないだろ、という偏見があるのでツインテールの時点で除外なのだ。
しかもミラベルやリーザのようにいい歳してツインテールとかしてるのをみると・・・。
花麟についてはちゃんと女子校生なので年齢的にはまあギリ許容できる。
加えて、これまでのツインテールと違って長めの髪型なのでどこか大人っぽさが感じられる。
頭がいいという設定であり改心後は正義を頭脳的にサポートしているのもいい。
つまり単なるメスガキではないということだ。
そして何よりもバニーガール姿のHシーンが全部で2シーン3CGもあるところだ。
最後の凌辱シーンも正常位の足の開き方が絶妙に生々しいことに加えてアナルも綺麗に描かれており二穴中出し。
結果として高順位にランクインしたのである。
ただし、花麟については不満も多い。
まず、たんぽぽ組の凌辱シーンはバニーガールでの後背位だが、1CGを2方向から分割して描くという、やってはいけないことをやっている。
いわゆる壁尻のシーンで左側に頭部を、右側に尻を描いている。
下の画像は参考。構図的にはこの『ぬきたし』のCGと同じ。
HCGを分割して描くというやり方は実用性を大きく落とす。
理由が2つある。
【HCGでの画面分割がダメな理由】
①視点が複数になるためプレイヤーの主観性が失われる
②1枚で表現できないという原画家の技術不足を露呈しているように感じられる
①について、人間にはそもそも視点は一つしかない。
画面を分割してしまうと、今自分はどちらの視点にいるのかということが分からなくなる。
おそらく脳が混乱するのだろう。
画面分割は脳に負担がかかり不快感を感じるので実用性は大きく損なわれる。
次に②について、いつも言っていることだが後背位(後)という構図は描くのが難しいのだ。
【後背位(後)を描くのが難しい理由】
・ヒロインの振り向いた顔を立体的に描く必要がある。
・アナルや結合部をもろに描かなければならない。
・竿役の身体をどこまで描くかの判断が必要。
だからこそ、原画家はあの手この手で手抜きをしようとする。
その一つが画面の分割であり、他にも鏡を使ったりもする。
二次元の顔は正面から描いた方が当然描きやすいので鏡を使うわけだ。
もちろんM&M先生の画力はエロゲ界でもトップクラスであるため、1枚で描けないわけではないということは重々承知している。
だからこそいつも通り1枚で描いてほしかったと思うのである。
そもそも、後ろから抱き着いておっぱい揉んだりキスしたりできない壁尻という設定自体がいまいちに思える。
それでもどうしても壁尻をやりたかったのなら、壁を透かして表現した方が良かっただろう。
カミヤに1枚での後背位(後)の凌辱があったので構図を分けたのかもしれない。
再三言っているように異なるヒロインに同じような構図があることは全く問題ない。
使いやすい構図は使いまわしてもらった方が実用性が高まるのでプレイヤーとしてはありがたいのだが。
管理人は花麟は好きだがカミヤでは抜けないので、キャラクターデザインが似ていてもファン層が異なることはある。
だから、この二人に似たような構図のシーンがあっても何の問題もない。
興味のないヒロインののシーンはどうでもいいものなのだ。
花麟についてはもう一つ不満がある。
それは和姦のバニーガールの後背位(後)のシーンだ。
騎乗位からの2回戦ということもあり、アナルにしか挿入しない。
しかも差分数がたったの5枚しかないため表情の変化に乏しい。
こういうところに差分数を手抜いたツケが回ってしまっている。
結果として、バニーガール×後背位(後)という破壊力抜群のシチュエーションのシーンが2つもありながら2位に甘んじてしまった。
これまで書いてきたような問題点がなければ余裕で1位だっただろうし、歴代のM&Mヒロインの中でもトップレベルの素材だと思っている。
というかツインテールロリという新たな性癖に目覚めそうな予感さえしているのである。
3位:狐塚 聖楽(こづか せいら)CV:綾音まこ
下馬評通りの高い実用性、ブランド一押しの実力
まさかのメインヒロインポジション。
CG数もイベントCGを合わせると最多で、ハーレムコンテンツでは実質単独のHシーンがある。
明らかに一番力が入っているヒロインだ。
立ち絵がすでにかわいく、Hシーンも正常位・後背位(後)・騎乗位・側位と主なものが網羅されているので実用性もかなり高い。
サンプルにある女子トイレでの二穴中出しのシーンには末永くお世話になりそう。
3位に甘んじていることには2つの理由がある。
・予想を上回るシーンがなかった
・シナリオがちょっと重い
一番いいシーンがすでにサンプルで出ていたので、実際にプレイしてサンプルのシーンを上回るものがなかったということがある。
1位のちとせと2位の花麟には、予想外にいいシーンがあったのでインパクトが強かったのだ。
やはり事前にHCGを確認するよりも、プレイして初めて出会う会心のシーンの方がインパクトは強い。
あと、シナリオがちょっと重かったかな、というのはある。
これは人によると思うけど管理人の場合はややマイナスに作用したようだ。
ただし、Hシーンがシナリオの影響を受けて実用性が下がっているということはなかった。
構図やシチュエーションはオーソドックスなものが多く万人受けするヒロインではないだろうか。
一番印象に残ったのは2回目の凌辱シーン。
中年のおっさんに自ら体を売るシーンであり、構図は後背位をヒロインの真下から描いているもの。
つまりヒロインを正面から描いているということになる。
本作『艶嬢学園2』はこれまでのアストロノーツ・シリウス作品とちがい、心の中のセリフにもボイスがある。
本当は嫌なのに自分の目的のために体を売っている聖楽の心中がボイスで聞けるということだ。
この心中のセリフの描写が、後背位をあえて竿役視点ではなくヒロイン正面から描くことで見事に表現されている。
表面的には和姦なのに嫌がっているヒロインの本音を垣間見ることができるというわけだ。
ヒロインの表面と内心の差を表現した作品としてはあかべぇそふとすりぃの『手垢塗れの天使』がある。
「裏の顔システム」をオンにすると笑顔で枕営業しつつ内心毒づいているヒロインのセリフと表情を楽しめる作品だ。
シーンの雰囲気が似ているな、と思った。
和姦風とはいえ、このシーンは二穴中出しのシーンであり、2回戦のアナルは不意打ちのように挿入されている。
つまり2回戦目は割とガチ目に嫌がっているので凌辱シーンとしても十分通用する。
ひょっとしたら女子トイレのシーンよりもお世話になるかもしれない。
一つ聖楽について気になったのは、髪の毛の色だ。
立ち絵だとオレンジ色だが、CG中だと白に近い色になっているものが多い。
オレンジ髪が好きな管理人としてはちょっと残念に感じた。
聖楽は明らかにブランドが一番力を入れているヒロインであり、実際の実用性も申し分ない。
狙って作れるヒロインとしては最上級の部類に入るのではないだろうか。
ちなみに、CVの綾音まこさんは前作『艶嬢学園』のサブヒロインである阿多古由為も担当している。
サブヒロインで新しい声優さんとのつながりを作って、次作以降でメイン級のヒロインとして仕事をしてもらうという方針でもあるのかもしれんね。
そうだとすればモブヒロインのシーンが多かったことにも理由があるということになる。
4位:仁礼 冥華(にれ めいか)CV:鶴屋春人
六花媛の長としての面目躍如、ギリギリのランクイン
最初に見たときは随分と老けた雰囲気のある女子校生だなぁ、と思いあまり期待はしていなかった。
サンプルでも足コキや尻コキなど積極的にやっているので痴女っぽいキャラに思えたのだ。
当初は期待していなかったものの、集団凌辱でのやられっぷりが良かったので意外にも実用性があった。
公式サイトのgalleryに載っている、三段目の一番右のサンプルは誰かと思ったら冥華のものだった。
黒髪ツインテールになると『魔法少女消耗戦線』の麗残雪に似ている。
実際にプレイしてみたら思っていた以上にキャラデザインが美しかったので使えるかなと期待したのだが、思ったほどは伸びなかった。
この娘はシーン数は多いものの会心のシーンが少ないのだ。
まず、前述の集団凌辱のシーンはとにかく差分が少なすぎる。
鈴端をダシにして冥華に集中したのはいいが、表情の変化が少なすぎた。
挿入中の表情差分は2通りしかなく、ハードな凌辱シーンの割にはほとんど無表情なのだ。
駒莉&ちとせのシーンと違って1回戦で終わってしまうので尺も短い。
細かいことを言うときりがないが、もういつも通り好き放題全部言ってしまおう。
処女喪失シーンは後背位(寝バック)を横から描いたものになり、結合部が見えないので出血の描写はない。
出血の描写自体は人によって好き嫌いがあるから必ずしも良いとは思わないが、処女という1回しか切れないカード持ちなんだから有効活用した方がいいのではないかと思う。
どうせ2回目のHシーンから処女じゃなくなるわけなんで。
好きな人もいるだろうことを考えてもやって損はないだろう。
単体の後背位(後)については和姦に1つ、輪姦凌辱に1つある。
いずれも二穴中出しのシーンだ。
この点は前述しているが、和姦についてはなぜかアナルを描いていない。
角度や挿入場所を考えるとどう考えても見えているはずなのに、描いていない。
挿入場所も高すぎて尾骨付近になっていることからかなり適当に描いているように感じる。
したがって構図はいいのに全然使える気がしない。
なぜか次の凌辱シーンではがっつりアナルを描いている。
ただし、視点がやや下方向からなので微妙に使いにくさを感じる。
決して悪くはないのだが会心のシーンというほどでもないということだ。
あと、歌が下手な設定にするのはいいけどさすがにひどすぎるのでちょっと萎えたということがある。
ジャイアンを馬鹿にするな。あいつのはまだ歌にはなってるぞ。
お前のはガマガエルの鳴き声やないか。
そんなわけで、ヒロインはかわいくHシーンもそこまで悪くはないが、会心のシーンがほぼ皆無なため思ったほどの実用性はない感じだ。
今後はどれだけお世話になるかは分からないが、元々期待していなかったヒロインが思ったよりは良かったので儲けものだと考えている。
ただ、やっぱり本作全体に流れる、「素材一流、調理二流」という感じがするのである。
とりあえず使えたヒロイン
一応使えたものの、今後お世話になるかは怪しいヒロインが2人。
5位:易永 鈴端(やすなが すずは)CV:香澄りょう
キャラデザインと声優は良いのに不発だったヒロイン1位
最強(暴力)女子校生ヒロイン爆誕。
見た目も口調も知性的だが、設定上はヒロイン中最強の暴力を誇っている。
その強さは正義をして「くくりや冬由乃も腕は立つが、鈴端は次元が違う」とのこと。
ただし、そうはいっても凌辱シーンでは割と簡単にやられているのであまり強さが目立っていない。
メインシナリオでもそんなに暴力的な活躍はしないので鈴端の強さはあくまで設定上の話だ。
シナリオ面でも活躍を期待していたのでちょっと残念だった。
シナリオだけではなくエロについても全体的に手抜きを感じたヒロインだ。
声優の香澄りょうさんの演技はピカ一なのだが。
まず後背位のシーンは公式サイトのサンプルにあるように横方向からのもの。
管理人は後背位は後ろからのもの以外は基本的に実用性は低いと思っている。
確かに、そんなのお前の個人的な趣味だろ、と言われてしまえばそれまでだ。
私が調べたところによると、横方向からの後背位は乳揺れが感じられるのがいい、という意見があった。
しかし、鈴端の後背位のシーンは上半身にきっちりレオタードを着ているので残念ながら乳が揺れることはない。
そう考えると横からである必要はないんじゃないの、ということになる。
後背位って基本的に尻のシーンでしょ。
一番残念だったのは凌辱シーンだ。
冥華のところで述べた通り、集団凌辱ではおまけ扱いで小さく描かれているので鈴端に関しては完全に実用性はない。
単体の凌辱についてはとにかく表情が薄い。
特に2回目の凌辱については終始すまし顔でテキスト・ボイスの嫌がり方と全く合っていない。
テキストとボイスは完全に嫌がっているので作画ミスのレベルだろう。
ハーレムコンテンツではクレミーと並んでフェラをしているだけであり挿入はない。
挿入のないシーンは基本的に実用性の観点からはほとんど機能しない。
おそらくハーレムコンテンツのフェラを主人公視点にしたからなのだと思われるが、単体のフェラのシーンは第三者視点だ。
一枚絵としては美しいかもしれないが、実用性の点からはいまいちだ。
個人的には全く使えない。
キャラデザインや設定的には人気の出そうなヒロインなだけに非常に残念な結果となっている。
余談だが、『艶嬢学園2』は作中で1月15日という日付が出てくるので真冬を舞台にしている。
そして上のフェラのシーンは屋外でのことだ。
何が言いたいかって?
そう、登場人物全員服装がおかしいんだよね。
本来はコートとかセーターとか着こまないといけない時期なのよ。
人里離れた山奥を舞台にしているのだからどう考えても寒いでしょ。
10月~11月位を舞台にした方が良かったのではないかと思う。
6位:仙洞院 瑠香(せんとういん るか)CV:榎津まお
36歳という妙齢の色気による一時の気の迷い
プレイ前は全く気にならなかったのにプレイしていたらなんだか妙に色っぽく見えてきたヒロイン。
さすがに5シーンもあれば後背位(後)のシーンが1つはあると思っていた時期が私にもありました。
前述した通り、恐ろしいことに挿入5CG中4CGが正常位で、残りの一つも騎乗位。
つまり、全てのHCGがヒロインを正面から描いたものということになる。
これはさすがに構図が偏り過ぎている。
いつもならば最後のシーンは後背位であることが多い。
しかし、今回はその場にカミヤもいて見られているという設定なので、シナリオの都合上正常位にしたようにも思えるのだ。
これが管理人のいうシナリオがエロを阻害するということだ。
シナリオに合わせて構図を選択しているような感じがするのである。
瑠香一人のHシーンの割り振りを考えればラストで正常位のシーンをもう一つ追加する必要は全くない。
結果としてキャラデザインが気に入っても使いにくいヒロインになってしまった。
気に入った構図がないということもあるが、同じ構図ばっかりで手抜きのように感じるからである。
瑠香の凌辱シーンだけ選択肢に凌辱シーン注意報が出る。
どんだけやばい凌辱なのかと思ったら他のヒロインと特に大差はない。
しかも瑠香は一切泣いていず、涙の描写は一切ない。
おまけに事後は竿役にきっちり反撃。
正直よく分からないシーンだった。
この凌辱シーンもやはりシナリオに合わせて作られたように思える。
シナリオ上は凌辱役である尾沼を描く必要があったのだろうが、エロ的には不要だ。
いつも通り、ヒロイン中心に描いてくれればよかった。
Hシーンがシナリオの影響を受けるとろくなことがないのだ。
キャラデザインが意外にも良かったので、ほぼ正常位オンリーの配分は大いに残念なところだ。
ちなみに瑠香の凌辱シーンはTrueルート解放のためのBADENDの一部のようで、2週目以降はストーリー中で見ることができないようだ。
2週目以降は自動でTrueルートに入ってしまうので回想から見るしかない。
後でゲーム性のところで触れるが、シナリオの構成やゲーム性も良くなかったように思う。
使えなかったヒロイン
今後どうなるかはわからないが、以降のヒロインは今のところ使えなかったヒロインということになる。
書司原 駒莉(しょしはら こまり)CV:楠田兎
楠田兎さん=桜川未央さん
パッケージヒロインなので本来は期待できるポジションなのだが、ダメだった。
理由は3つ。
①声優さん
②陰謀論好きという設定
③使いやすい構図が無かった
①について、楠田兎さんとはつまり桜川未央さん。
ごめんなさい、声優さんが合いませんでした。
桜川未央さんといえばちょくちょくアストロノーツ・シリウス作品に登場している。
ただし、どちらかとえいばBBAキャラが多い。
え?一年生やるの?先生とかじゃなくて?
という感じでイメージに合わない。
この娘には大分お世話になってるのだが。
別に桜川未央さんが悪いというわけではない。
むしろ駒莉の品の良さ、育ちの良さが上手く表現できていたので驚いたくらいなのだ。
キャラには合っているな、と。
完全に管理人の個人的な問題ということ。
というか、どちらかと言えば声優さんの問題というよりも②③の方が大きい。
②について、花麟のところでも述べた通り管理人は頭のいいヒロインが好きなのである。
駒莉は一年生にして六花媛に選ばれるくらいなので成績優秀で聡明なことは間違いない。
しかし、やたらと連発される陰謀論好きの面を見ているとどこかネジが外れているようにしか見えない。
かわいくなかったら許されないレベルだぞ。
③について、使える構図がない、やはりこれが決定的な理由だ。
駒莉の単体の後背位は横方向からのものであり、アナルが描かれていない。
この中途半端さが完全にアウトだった。
一応集団凌辱のシーンはちとせをダシにした駒莉単体のシーンであり、後背位(後)で二穴に挿入している(射精はアナルのみ)。
しかし描き方の問題なのかこのシーンにはまったく息子が反応しない。
駒莉はヒロイン最多の10CGもあるのに中途半端なシーンが目立ったヒロインの一人だ。
サンプルのシックスナインのしーんは下着も脱がないし、チ○ポを咥えるわけでもない。
つまり実質的にはHシーンとは言えず、何のためのシーンだかよく分からない。
唯一使えそうなのが単体ラストの正常位のシーン。
二穴中出しでアナルもきれいに描いている。
このシーンだけは使えそうな気がするものの、今のところ使用には至っていない。
もともと期待していなかったヒロインが、予想通り使えなかっただけなのでダメージはない。
ただ、キャラデザインというよりはHシーンが使いにくいという理由が大きいのでもったいない気がするのである。
志津倉 カミヤ(しづくら かみや)CV:美空なつひ
人外×ロリ×ツインテール、3ストライクでアウト!
人にはどうしても受け入れにくい設定がある。
管理人の場合その一つが人外ヒロインになる。
同種同士で盛ってください、と思ってしまうのである。
もちろん、人外というだけではアウトにはならない。
人外ヒロインでおかずに使っているヒロインなんていくらでもいるのだ。
そこに上乗せでロリとツインテールという苦手な設定が重なったので完全にアウトだ。
構図とは無関係におかずとしてはまったく興味がない。
というわけでカミヤについてはこれで終わり。
と言いたいところだが、一点だけ指摘したい。
それは再三言っている、シナリオがエロを阻害するという話だ。
下のシーンは典型的な後背位(後)のシーンではあるが、アナルにしか挿入しない。
典型的な後背位(後)のシーンは二穴挿入が理想だ。
しかし、何らかの事情でどちらか一つしか選べないのであればやはりマ○コを選んでもらった方がいい。
理由は単純で尻穴というのは本来セックスをする場所ではないからだ。
アナルセックスが嫌いという人もいるので、アナルを優先するのは実用性の観点からは明らかに間違っている。
後背位(後)でアナルにしか挿入しなかったヒロインに『ギルドマスター』のロクサーヌがいる。
構図自体は悪くないのに思った以上に実用性を感じられなかったシーンの一つだ。
同じギルドマスターのヒロインでもアドリアやゼルマには二穴中出ししているので差が余計に際立った。
ちなみに次のシーンでもアナルにしか挿入しない。
なぜカミヤのシーンでマ○コに挿入しないかというと、カミヤのマ○コに挿入すると挿入した奴が死ぬというとんでもないシナリオ上の設定があるからだ。
つまり、シナリオ上の設定に合わせてHシーンを作ったことにより実用性が落ちているわけである。
特にカミヤの騎乗位は上の1シーンしかないので、騎乗位が好きでアナルが嫌いな人がいた場合、抜きにくいシーンになってしまう。
単に抜けないだけならまだいいが、余計なことをしている場合はプレイヤーにストレスを与えることさえある。
普通にやれよ!と。
だからこそ、シナリオの主張が強すぎると実用性が落ちてしまうことが多いと管理人は考えているわけである。
クレメンタイン・秋月(くれめんたいん あきづき)CV:奥寺かすみ
構図選択・ヒロイン間格差の一番の犠牲者
クレミーは六花媛の一人であるため中心的なポジションにいたヒロインだ。
しかし、Hシーンについては手抜きなのではないかというくらい、凡庸になってしまっている。
前述した通り、挿入のあるHCGは7枚あり、全部がヒロインを正面から描いている。
しかも7枚中4枚は正常位だ。
尻を強調したシーンは一つもない。
アナルセックスのシーンも実質的にはない(一応たんぽぽ組の凌辱ではアナルに挿入しているが正常位が中心なのでほとんど目立たない)。
ハーレムコンテンツではフェラだけなのでこちらもいまいち。
プレイしていてヒロインとしては良かったので楽しみにしていたのだが、似たような構図が連発するので使いにくく残念な結果になってしまった。
蘭堂 奈津美(らんどう なつみ)CV:逢坂菜乃花
サブでシーン数が少ないからこそオーソドックスなものを!
お目当てではなかったものの、キャラデザインは良い。
前作『艶嬢学園』の教師ヒロインである亜理奈先生にはほぼ完璧と言えるド典型の後背位(後)があったので当然奈津美にもあると思ったのだが。
奈津美について正常位は全く文句のないシーンだった。
他方、後背位についてはやはりシナリオに合わせたような中途半端なシーンになってしまっていて使いにくい。
奈津美の後背位は、正義を調教しようとしたところ正義に逆にやり返されるというシーンだ。
壁に手をついて屈服させられているような構図はイベントCGとして見るならおかしくはない。
しかし、ヒロインを上方に描いたせいでアナルがちょうど画面の端に出てしまっており見えなくなっている。
アナルを描きたくないのか明らかにわざとやっている。
アナルには挿入もしない。
視点もヒロインの横下方向からなので、竿役視点というよりは第三者視点だ。
おそらくシナリオに合わせたシーンを作ったのだろう。
奈津美のHシーンはただでさえ3シーン4CGと少ないのだから典型的な構図に絞って実用性を高めてほしかったところだ。
構成【C】・ゲーム性【E】
構成については前作と変わらない。
マップ上で各ヒロインのイベントを選択するという形式。
にもかかわらず、評価は前作よりも下げた(B-からC)。
なぜかというと、教師ランクというゲーム性と合わさったことでプレイのしにくさを感じたからだ。
教師ランクが上がっていないとストーリーが進まなくなる場面がある。
また、特定のヒロインのイベントは攻略時期が決まっているようで、時期を逸してしまうと攻略不可になる。
この辺の関係がよく分からないのでプレイしていて面倒くさくてしょうがなかったのだ。
管理人の場合、ちとせのHシーンが発生しないので結局最初からやり直すはめになった。
無理に変なゲーム性を入れて攻略をストレスフルにしなくてもいいのではないのだろうか。
もしかしたら、コンフィグなども含めてシステム面の担当社員がいてその人に仕事を割り当てる必要がある、なんて事情があるのかもしれないと勘ぐってしまった。
とにかく、プレイヤーサイドとしては面倒で意味のないゲーム性の評価は低い。
ゲーム性を除いたとしても構成には不満があるところだ。
各ヒロインのイベントをバラバラに進めていくことになるので攻略の順番によってはシナリオ内の辻褄が合わないことが多々ある。
また、一人のヒロインに集中して攻略することはできないので、ヒロイン個人とのシナリオ上の結びつきは弱い。
要は恋愛要素は希薄だということ。
いろいろ言ってきたが、抜きゲーで構成やゲーム性の重要度は低い。
個人的には『聖エステラ学院の七人の魔女』のように個別ルート方式の方が好きなのだが、最近のアストロノーツ・シリウスの作品は主人公がヒロインを独占するハーレム形式で固まっているところがある。
実用性さえ確保されていれば個別かハーレムかはどうでもいいところなので、構成やゲーム性についてはある程度悪くても全く問題はない。
下手にチャレンジして実用性を落とされる方が嫌なので、今のままでもいいとは思っている。
コンフィグについて
これまで私がアストロノーツ・シリウス作品のレビューでうるさく言っていた、ボイスのテキスト化の機能が搭載されていた。
これにより、オフにしたボイスはオートでスピーディーに流れるようになった。
多分この先もずっと改善されることはないんだろうな、と思いながらレビュー記事を書いていたのでちょっと驚いた。
なぜ今作から改善されたのかは不明だ。
過去作である『百奇繚乱の館』や『ギルドマスター』には搭載されていた機能であることを考えると一時のきまぐれである可能性もある。
この点は次作以降でもどうなっているのかを注視したい。
ボイスのテキスト化が改善されたことにより、個人的にはコンフィグに大きな不満はなくなった。
それでも使いにくさを感じたところや改善した方が良いと思ったところがあるので列挙しておきたい。
なぜそんなことをするのかというと、面白いものでエロゲのコンフィグを見るとそのエロゲブランドがどれだけユーザー視点でゲームを作っているのかがよく分かるのだ。
つまり、コンフィグを見るとエロゲブランドの人材の性格のようなものが分かるのである。
例を挙げてみよう。
エロゲブランドの中でやたらとユーザーに気を使っているブランドがゆずソフトだ。
やりすぎというくらい使いやすさにこだわっており、こだわりすぎて逆にうっとうしいくらいだ。
例えば、文字の色を既読・未読問わずカラーパレットを用いて自由に変更することができる。
既読だけ一色で十分だと思うのだが。
反面、使いにくいコンフィグのブランドの一つがオメガスターだ。
シナリオの影響でエロの実用性が落ちているブランドとしても名前を挙げたが、製作スタッフのクセはコンフィグにも現れている。
例を挙げると、
・クイックセーブ・クイックロードがない
・既読文字の色を白に戻せない
※最新作『美少女万華鏡異聞 雪おんな』は未プレイなので改善されているかどうかは不明。
一応断っておくと、エロゲ作りはサラリーマンの事務仕事とは違うので、別に作品にクセがあってもいいと思っている。
コンフィグは使いやすい方がいいとは思うのだが。
なぜコンフィグに製作者の性格が現れるのかというと、以下のような理屈ではないかと考えている。
作品のクセが強い
→作っているスタッフのクセが強い
→作りたい作品を自由に作りたいというアーティスト気質
→あまり相手の事を考えない
→ユーザー視点が希薄
→コンフィグはあんまり気にしない
ということなんだろう。
コンフィグは真面目に分析するとけっこう面白いのでいつか記事でまとめたいとは思っている。
さて、話を戻すと『艶嬢学園2』のコンフィグで気になったのは以下の点だ。
①SaveやLoadボタンが見にくい
②Skipが解除しにくい
③デフォルトだとCtrlボタンで未読スキップができない
④シーンジャンプ機能がない
⑤セリフでセーブするとロード時にセリフが読み上げられない
⑥ゲーム性を考えると高速スキップかフローチャートがあった方がいい
【①SaveやLoadボタンが見にくい】
ボタンとボタンの文字のコントラストが悪いので一瞬でどのボタンかの判別がつかない。
ボタンもボタンの文字もいずれも灰色をベースにして濃淡に差をつけているだけなのでとにかく判別しにくい。
前作『艶嬢学園』では文字は白、周囲は黒とはっきりとしてコントラストがあったのでボタンが見にくいという不満はなかった。
私は感じなかったがテキストの文字が小さくて見にくいという意見もある。
確かによく見ると前作『艶嬢学園』よりも文字が一回り小さい。
この手の視認性の悪さはプレイヤーにストレスを与える部分なので、デザインよりも実用性を重視すべきだろう。
ボタンや文字のおしゃれさなんてプレイする側は一切気にしていない。
【②Skipが解除しにくい】
本作をプレイしていて一番不便に感じたのがこれだ。
どうやら本作『艶嬢学園2』は
・Skipボタンを
・左クリックする
という2条件を満たさないとスキップが解除されないようだ。
しかし、よく考えてもらいたいのだが、Skip中にプレイヤーが何らかのアクションを起こす目的はほぼ例外なくスキップを解除することなのだ。
そしてスキップの解除は緊急性が高い。
なぜならSkipを解除するのは行き過ぎた場合、すわなち、飛ばしてはいけない部分まで飛ばしてしまっている場合だからだ。
そう考えると理想的なスキップの解除とは
【理想的なスキップの解除の仕様】
・画面のどの部分をクリックしても
・左クリック・右クリックのどちらでも
解除されることが望ましい
では、コンフィグ優等生のゆずソフトはどうなっているのか?
はい、画面のどこを左クリックしても右クリックしてもスキップが解除されるようになっております。
【③デフォルトだとCtrlボタンで未読スキップができない】
これもスキップ機能についての不満だ。
大半のエロゲにおいてCtrlボタンは強制スキップという仕様になっている。
ところが、『艶嬢学園2』はただのスキップであるため「未読テキストのSkip」をオンにしないと未読テキストがスキップされない。
これは地味にうっとうしかった。
そもそもあえてマウスではなくキー操作をするときは明確にスキップする意思を持っている時だ。
そしてキー操作はキーから指を離せば解除されるので、ボタン操作と比べて俊敏に対応できる。
未読スキップのオンオフ機能で未読テキストを守る必要性は皆無と言っていい。
ここはエロゲ界の常識に合わせてCtrlキーは強制スキップという原則を貫けばいいところだ。
【④シーンジャンプ機能がない】
シーンジャンプ機能の搭載は全ブランドで徹底すべきだと思うが未だに搭載していないブランドは多い。
特に今作『艶嬢学園2』はスキップの解除がやりにくいこともあって必須の機能だったと言っていい。
うっかりスキップし過ぎた場合にピンポイントで戻りたいところに戻れる。
シーンジャンプ機能がないために、スキップし過ぎた場合はバックログで確認するか一番近いセーブデータからやり直すしかない。
これもプレイしていてしょっちゅう遭遇した事象だ。
過去作の『百奇繚乱の館』には搭載されていた機能なので元に戻してもらいたいところだ。
【⑤セリフでセーブするとロード時にセリフが読み上げられない】
大したことではないからこれまでのレビュー記事で言わずにいたが、これも前から気になっている欠点だ。
アストロノーツ・シリウス作品のほとんどはセリフでセーブした場合、ロードしたときに当該セリフを読み終わったところからスタートする仕様になっている。
これだとセリフを聴きたくてセーブした場合、いちいちボイス再生ボタンを押すか、セリフの一つ前のテキストでセーブする必要が出てくる。
現在ではゆずソフトをはじめ大半のエロゲでセリフでセーブするとロード時にセリフの読み上げから始まる仕様になっている。
できれば改善してほしいところだ。
というかこの機能も『百奇繚乱の館』に搭載していた機能だぞ。
【⑥ゲーム性を考えると高速スキップかフローチャートがあった方がいい】
ゲーム性でも触れたように、今作はシーン回収のために最初からやり直しを強いられることが多い。
そう考えると高速スキップ機能かゆずソフトのように移動したい場面に移動できるフローチャート機能があった方がいいように感じた。
普通のスキップだとゲームを一周するのに意外と時間がかかるからだ。
高速スキップとは、マップ上のアイコンを選択するとそのアイコンのイベントを全部丸ごと飛ばせる機能のこと。
これもなんと『百奇繚乱の館』に搭載されていた機能だ。
したがって、私としても過分な要求をしているつもりはない。
単純に過去作に搭載されていた高速スキップ機能を再度復活すればいいだけのことなのだ。
コンフィグが素晴らしく優秀だった『百奇繚乱の館』
色々とコンフィグについて不満を書いてきたが、アストロノーツ・シリウスの過去作には『百奇繚乱の館』という素晴らしく優秀なコンフィグを持った作品が存在している。
画面のどこを右クリックしてもスキップが解除される仕様であることから、スキップ解除についてもほとんど問題がない。
私の場合、スキップを解除しようとすると無意識に右クリックしていることが多いので十分なのだ。
ゆずソフトのように左クリックでも解除できた方が理想ではある。
アストロノーツ・シリウス作品はコンフィグを良くしようと思ったら実は『百奇繚乱の館』のコンフィグに戻せばいいだけなのだ。
ただし、『百奇繚乱の館』はボタンはちょっと見にくい。
過去にできていたことがなぜか改悪されているので厳しく評価しているわけだ。
コンフィグの使いやすさで作品の重みは間違いなく変わってくる。
ゲーム本編とは関係のないところだからと馬鹿にしないで徹底して使いやすさを追求してほしいところだ。
料理だって使う食器でおいしさが変わってくる。
食べてるものは同じだからというわけにはいかない。
巷のレビューに対する管理人の見解
前作『艶嬢学園』のレビューについては、それは違うんじゃないの、というものが多かった。
他方、今作『艶嬢学園2』では、それはそうだよなぁ、と共感できるものが多かった。
記事本編の補完も兼ねて管理人の見解を書いてみたい。
この記事を読んで、お前の考えおかしいだろ、と突っ込まれそうな点についても回答しておく。
Q1:エロが単調でねちっこさがなく抜けない
A1:私の場合、M&M先生の画風が好きなので抜けないことはないです。
しかし、Hシーンに濃厚さのようなものがないという点については全面的に同意します。
もうこれが最大にして唯一と言っていい致命的な問題点ですね。
M&M先生の作品はきれいすぎて抜けないというのは昔から言われている欠点の一つだ。
ここでの「きれい」とは原画がきれいという意味ではなく、セックスがきれいすぎるという意味だ。
つまり生々しい性の欲望みたいなものを感じないのである。
とはいえ、現状の節約傾向にあるアストロノーツ・シリウスに、あれもこれもやってくれ、とは言いにくい。
だからこそ差分数を増やしてヒロインの表情に変化をつけてほしいと再三言っているわけだ。
というのも同じアストロノーツ・シリウス作品でもカオスドミナスあたりはそれなりに表情の変化があった。
特に凌辱シーンについて。
やるブランドは過激にやっているのだから描き負けないでほしいのである。
菊千代の輪姦凌辱なんてこんなもんじゃないぞ。
同一構図の2シーン1CG、つまり実質的には1シーンで22枚も差分がある。
質についても、かわいいお顔が信じられないくらい歪みまくる。
アトリエかぐや時代にまで遡れば『原罪の教室』あたりではけっこう生々しくねちっこいHシーンを描いていた。
新しいことをやるというより過去にやっていたレベルを取り戻すだけでかなり良くなる。
ゲーム性やサブキャラクターのボイスは手抜きしても致命傷にはならないが、Hシーンの手抜きは抜きゲーとして致命的だ。
今作はさすがに差分数を減らしすぎているし、ヒロインの表情も淡泊すぎる。
原画家の画力はエロゲ界でナンバーワンなのだからさっさと抜きゲーで天下を取ってほしいものである。
いつまで二番手三番手に甘んじているつもりなのでしょうか。
セールでしょっちゅう値引きする必要もなくなるはずなのだ。
私なんて毎回フルプライスで買ってるのに5本で5,000円って・・・。
Q2:Hシーンは下着を描いたり、前戯から始めてほしい
A2:下着はともかく前戯については正直に言うと優先順位は低いと思います。
しかし、Hシーンの早急さは私も感じています。
これも再三言っている差分要素と言えるだろう。
上でも書いたがHシーンでヒロインがいきなり脱いでしまっているシーンは本当に多い。
おまけに下着はどこにも描かれていない。
例えば『極限痴漢特異点2』のからんの初Hシーン。
完全にスタンバっている状況からだらだら会話が続く。
何でいきなり服脱いでるの?ブラジャーやパンツはどこ?
人間は状態の高低よりも変化に強い影響を受ける。
Hシーンの変化で重要度が高いのは、
1位:未挿入→挿入
2位:発射
だと思うが、着衣→裸という変化も男にとっては大きいのだ。
特に下着を穿いている状態から脱がす、という変化は挿入並みに興奮を高めることができる。
ただし、アストロノーツ・シリウスに限らず、抜きゲーで前戯を着衣からていねいに描いている作品はほとんどない。
さすがに要望しにくいところはある。
やはり挿入中の差分を増やす方が優先されるべきだろう。
ただ、脱いだ下着を足にひっかけておくくらいのことはやってもいいと思う。
どこにもないのは不自然だ。
本作『艶嬢学園2』でも花麟のたんぽぽ組のシーンではテキストによる描写は一切なかったものの、タイツを着用しているところから始まり、破いている。
こういうのはガンガンやってもらいたい。
かつてはアストロノーツ・シリウスも『ウルスラグナ』の鈴鳴の処女喪失シーンのように、きちんと段階を追うHシーンを作っていた。
【鈴鳴の初Hシーンの構成】
①完全に制服着用(足は閉じている)
②スカートをめくる
③下着を脱がせて足を開かせる
④前戯
⑤挿入
⑥中出し
というようにほぼ完璧な手順。
特に③の閉じている足を開かせる、というのもポイントの高い変化のパターンの一つだ。
これも過去に出来ていたことを再びやりさえすれば、だいぶ良くなると思うのだが。
Q3:差分を増やすのは制作者として負担になるのでは?
Q4:モブシーンのヒロインは必要なかったと思う
A3:だからこそ、モブヒロインのHシーンや同じヒロインの似たようなシーンは不要だったのではないかと申し上げております。
A4:ユーザー目線では全くその通りだと思います。
結局は生産能力という資源をどう配分するかという戦略の問題なのだ。
本作『艶嬢学園2』では明らかに配分を間違えている。
新規のCGをゼロから描くよりは差分を増やす方が簡単だろう。
だとすれば不用意にシーン数を増やすのではなく差分を増やして1シーン当たりの濃度を上げた方が良かったと思う。
なんせ今作の計83シーンというのは過去作と比較しても無理をし過ぎている。
シーンの安易な水増しはユーザー、特に毎度作品を買っているようなお得意様には全く通用しない。
どうでもいいシーンは増えたところでスキップ対象でしかないからだ。
ただし、以上の話はあくまでユーザー目線での話だ。
経営的には何らかの意図があった可能性があるので何とも言えない。
例えば新人の声優さんをお試しで起用してみる、仕事を与える、などの意味があるのかもしれない。
それでもやはり、もっと抜ける作品に仕上げることができた可能性があると思うとちょっと残念だ。
Q5:すぐゲームオーバーになる
A5:ならないでしょ・・・。ただし、やり直しを強制されるストレスフルなゲーム性はいまいちでした。抜きゲーであれば配慮が必要だったでしょう。
教師ランクというシステムを考慮しながらプレイすればさすがにゲームオーバーにはならない。
日数についてはかなり余裕を持って作られている。
ただし、余程ていねいにイベントを消化していかないとシーンの見逃しが発生する。
そうなるとやり直す必要が出てくるので結局はゲームオーバーみたいなものだ。
何がフラグなのかも分かりにくい。
コンフィグのところで触れたように、フローチャートや高速スキップがあればある程度はフォローできたでしょうね。
抜きゲーにおいてHシーンになかなかたどり着かないというのは強烈なストレスだ。
サラリーマンが残業して帰宅が深夜になったとしよう。
仕事のストレスを解消するためゲームを始めたところお目当てのヒロインのHシーンになかなかたどり着かない。
翌日も仕事があるのに・・・。もう4時じゃねーか全然寝れねーよ!!!
学生だって同じだ。
家族が外出している、今がチャンスだ。
しかし、一向にお目当てのヒロインのHシーンにたどり着かない。
あせっている間に玄関を開錠する音が聞こえてきた時の絶望と言ったら・・・。
分かってください。
Q6:なんでシナリオ70点以下がいいの?面白ければ面白いほどいいでしょ?
A6:経験上、シナリオにこだわると間違いなくエロの質が落ちます。さらにもう一つ大事な理由があるのです。
この記事ではシナリオの中身についてはほとんど言及していない。
シナリオは抜きゲーとしては十分すぎるレベルだし、色んなレビューで褒められているから私個人から特に言いたいことはないのだ。
アストロノーツ・シリウスのシナリオライターさんたちの実力を改めて見せてもらった次第である。
相変わらず誤字脱字やテキストの順番におかしいところは散見されたが、まあ大した問題ではない。
さて問いに対する回答だが、シナリオとエロが互いに干渉し合いマイナスの効果が生じるというのは再三言ってきた通り。
実はもう一つシナリオに力を入れすぎない方がいい大事な理由がある。
まずおさらいとして、エロゲの価値は主に次の2点で決まる。
①エロさ(Hシーンの実用性)
②面白さ(シナリオの面白さやキャラの魅力)
この2つは互いに干渉し合うということなのだが、実は②を重視しぎた場合の問題点はそれだけではすまない。
そもそも商売には必ず競合というものが存在する。
当然ながらエロゲにおいても①②の要素に対して競合が存在するのだ。
①は分かりやすいだろう。
エロの競合とは主に射精産業全般と言っていい。
男の射精能力をあらゆる射精産業で奪い合っているわけである。
これだけでも大分広く感じるが、問題は②面白さの競合なのだ。
面白さの競合は何か分かるだろうか?
他のエロゲ?一般作のゲーム?アニメ?漫画?
ぜんぜん違~う!
面白さで勝負した場合の競合、それはエロゲ購買層の余暇時間に消費される可能性のある全てのエンターテインメントだ。
そりゃそうだろう。
余暇の時間に何をしようがその人の自由だ。
PCでできることだけでなく、漫画、アニメ、ドラマ、映画、一般ゲーム、こんなものだけではすまない。
友人との飲み会であったり、スポーツであったり、ドライブだろうが旅行だろうが、人が楽しめるものであればそのほとんど全てが競合になり得る。
これは飲食店の競合が同じ系列の飲食店ばかりではなく、弁当屋やコンビニ、スーパーの惣菜など、およそ人の胃袋の容量を満たす全てのサービスであるのと同じことだ。
つまり面白さ勝負している世の娯楽全てで、人の余暇時間というリソースを奪い合っているのだ。
そう考えると分かるでしょ?
エロゲで面白さの真っ向勝負はムリゲー!
面白さ勝負に力点を置いてはいけない決定的な理由がここにある。
だから、面白さに力を入れすぎるのはやめてくれと言っているわけだ。
他方、エロに力を入れれば競合は一気に減る。
Hシーンというエロゲ最大の武器を存分に振るうことができる。
自分の強みを生かし競合の少ない勝てる分野で勝負する、これを世にブルーオーシャン戦略というのだ。
しかも、エロくて抜けるのに面白さもあるエンターテインメントなんてエロゲくらいしかない。
楽しみながら手軽に抜きたいなんて思ったらエロゲくらいしかないのだ。面白いAVなんて見たことないでしょ?
そのためにはエロが充実していることが必要条件になる。
しかし、エロが抜けなくなると途端に競合が猫から虎どころか核兵器に変化してしまう。
私は毎週FANZAで売上ランキングを眺めているのだが、面白さ勝負をしている作品の圏外(101位以下)に吹っ飛ぶスピードの速いこと速いこと・・・。
次に会うのはセールになったときだけなんてしょっちゅうだ。
もちろん中には面白さで結果を出しているブランドもある。
ただし、数は少ないのが現状だ。
アストロノーツ・シリウスはどう考えてもM&M先生のエロを主力武器としているブランドだ。
だとすればその強みが生きる作品を作った方がいいに決まっている。
そんなわけで、面白さで90点とか100点を目指すのではなく、面白さは70点でいいからエロで95点をコンスタントに叩き出してほしいのだ。
それが十分できるわけなので。
※あくまで管理人個人の私見であることはお断りさせていただきます。
Q7:結局どうすれば良いの?
A7:手段はともかく、Hシーンに抑揚をつけるということが最優先だと存じます。
色々とごたごた書いてしまったので一番重要だと思うことを再度確認しておく。
なお、以下はあくまで管理人の見解にすぎないということを始めに断っておく。
というかこの記事全部だけど。
色々と改善すべき点はあるが、とにかくHシーンに抑揚、つまり変化をつけることが何よりも最優先だろう。
手段は問わない。
差分を増やすのが一番手っ取り早いと思うが、アニメーションを導入できるのであればそれでもいい。
生産能力についても、Hシーン数を絞るのでもいいし、数を維持したまま製作期間を延ばすのでもいい。
内容について、表情の変化はもう必須だと思う。
いくらヒロインが美しくても無表情では抜きにくいのだ。
涙だって過去作のようにきっちり書いてほしい。
水滴をちょっと書くだけじゃ意味ない。
差分数の目安としては最低でも『カオスドミナス』の平均10枚はほしい。
20枚以上が理想。
15枚くらいに増やせれば明らかに違いが感じられるはずだ。
『艶嬢学園2』についてはプレイ当初は、もしかしたら史上最高に抜ける作品なのではないか、文句なしのS評価だ!と期待した。
それくらいヒロインのキャラデザインが良かったのだ。
しかし、プレイするうちに、いつにも増して薄い・・・、と評価を下方修正し続けることに。
複数のレビューで言われているのだからいい加減に改善すべきだろう。
逆に言えばもうそれくらいしか欠点らしい欠点もないのよ。
総評
長々と欠点だと思うところを指摘し続けたので誤解を受けそうだから言っておく。
冒頭で総合A-・HシーンAと評価しているように、本作『艶嬢学園2』はかなり優秀な作品だと思っている。
『深淵のラビリントス』のように人外ヒロインだらけといった特殊な事情がない限り、次作も予約して買う。
そして、このレベルの作品を作り続けてくれる限り私はアストロノーツ・シリウスの作品を予約して買い続ける。
しかし、だからこそエロの濃厚さ不足は気になるのだ。
差分数を増やし、生々しい演出を高めれば抜きゲーの覇権を取るポテンシャルがあると思っている。
何年も前から。
そんな作品を期待し続けているのである。