まとめ感想と評価
評価ジャンル | シナリオ |
総合 | B+ |
シナリオ | C– |
キャラ | B- |
音楽 | D |
Hシーン | A |
構成 | B- |
ゲーム性 | E |
おすすめのポイント
とにかく実用性が高く抜きやすい!
という重要な要素がしっかりと押さえられている。
デザインの気に入ったヒロインがいればおかずに使えるのは間違いないだろう。
エロ以外はダメダメだが、エロがかなり使えるので総合評価も高めのB+にしている。
ただし、エロにしても全体的にオリジナリティやインパクトは感じられない。
そこで、管理人の『艶嬢学園』に対する印象を一言で言えば、
堅実な実用性を求めるノーマルな性癖の中上級者向け作品という感じだ。
なお、本作は抜ける作品に絞ってランキング形式で紹介しているこの記事でも高順位にランクインさせた。
他作品との比較などにも興味がある人は参考にしてい欲しい。
不満点
エロ以外がとにかく薄い。
忌憚なくいってしまえば原画家と声優以外の頑張りが見られない。
M&M先生のエロだけが輝いている作品になってしまっている。
ただしこれはアストロノーツ・シリウスの戦略でもあるので残念ながらやむを得ないところもある。
なお、エロについても凌辱は迫力のないシーンが多い。
基本情報
キャラクター・声優
【主人公】
【ヒロイン(Hシーン多)】
【サブヒロイン(Hシーン少)】
Hシーン数
【本編】
ヒロイン | Hシーン数 | HCG数 |
秋葉 燈香 | 7 | 9 |
花牟礼 くくり | 7 | 9 |
熊野 梢子 | 6 | 8 |
赤間 夏音 | 7 | 9 |
黒川 冬由乃 | 7 | 8 |
白鷺 詩葉 | 7 | 9 |
野々宮 亜理奈 | 7 | 9 |
阿多古 由為 | 3 | 4 |
雨ヶ谷 ミツハ | 5 | 6 |
御嶽 烈美 | 2 | 3 |
スルト | 4 | 5 |
夏音&冬由乃 | 2 | 2 |
梢子&由為 | 1 | 1 |
【ハーレムコンテンツ】
ヒロイン | Hシーン数 | HCG数 |
くくり&詩葉 | 1 | 1 |
燈香&梢子 | 1 | 1 |
夏音&冬由乃&亜理奈 | 1 | 1 |
由為&スルト | 1 | 1 |
本音レビュー
シナリオ【C-】
もはやアストロノーツ・シリウスのシナリオに期待している人はほとんどいないだろう。
極限痴漢特異点シリーズもシナリオは薄いが、それ以上に薄い。
あまりシナリオに力を入れていないのだから細かく言うこともないだろう。
Dというほど壊滅的なわけでもないのでとりあえずC-とした。
とにかくシナリオに期待するゲームではない。
それでも2点ほどひどいと思ったので述べておく。
①炎上蟲(えんじょうちゅう)というHシーンの足を引っ張る題材
②ヒロインの設定がいい加減
①炎上蟲(えんじょうちゅう)というHシーンの足を引っ張るテーマ
本作のシナリオは炎上蟲がヒロインに取り憑き、その結果ヒロインのモラルが低下して炎上騒ぎを起こす、という物語になっている。
ところがこの炎上蟲のせいでHシーンの魅力が減殺されている。
具体的には次の2点だ。
・Hシーン中にヒロインの瞳が赤く輝き続け催眠状態
・凌辱シーンでヒロインのりのり
詳しくはHシーンの項目で述べる。
シナリオがHシーンの価値を落としてしまっているのだ。
炎上蟲の問題を指摘しているのは私だけではないので、やはり良くない設定だったように思う。
②ヒロインの設定がいい加減
下の表を見てほしい。
各ヒロインの体形のデータだ。
ヒロイン | 身長 | 体重 | 3サイズ |
秋葉 燈香 | 158 | 49 | 83/59/89 |
花牟礼 くくり | 151 | 42 | 79/56/82 |
熊野 梢子 | 163 | 52 | 95/60/89 |
赤間 夏音 | 169 | 48 | 92/57/85 |
黒川 冬由乃 | 171 | 47 | 91/58/84 |
白鷺 詩葉 | 167 | 51 | 87/55/86 |
野々宮 亜理奈 | 165 | 49 | 92/58/90 |
阿多古 由為 | 154 | 40 | 81/58/80 |
雨ヶ谷 ミツハ | 166 | 49 | 89/59/91 |
御嶽 烈美 | 169 | 48 | 92/60/88 |
スルト | 155 | 44 | 84/57/88 |
かなり適当に数字を作っているのが分かる。
どうせ細かく設定するならそれっぽい数字にしてほしいものである。
明らかにおかしいポイントを2つ挙げる。
①冬由乃の身長と体重
冬由乃は身長が171cmもありかなり背が高い。
にもかかわらず、体重がたったの47kgしかない。
燈香と比較するとその異常さが分かる。
燈香は身長が冬由乃より13cmも低く158cmしかないのに体重が冬由乃より2kgも重い。
んなことあるわけないのだ。
身長170cmの女性の平均体重は65kgほどで、いくら冬由乃がやせ型の体型だったとしても軽すぎる。
40kg代にこだわっているのかもしれないがバストが90超えてるんだから、もう少し現実感を持ってほしいものである。
健康的で運動神経のいい冬由乃だからこそガリガリなのはイメージに合わない。
②梢子の身長
163cmという数字自体には何の問題もないが、シナリオとの整合性で違和感がある。
梢子はシナリオ中で繰り返し「背が高い」と主人公に評価されている。
管理人がプレイして気づいた中では「背が高い」と描写されていたのは梢子だけだ。
冬由乃と夏音、烈美あたりもかなり背が高いのに「スタイルがいい」と評価されていても背の高さには触れられていない。
表を見ると分かる通り、ヒロインの中では梢子は背が低い方だ。
梢子よりも背が低いのは燈香、くくり、由為、スルトの4人しかいない。
梢子は下から数えた方が早い。
確かに、身長163cmは日本の成人女性の平均身長158cmより5cmも高いので、「背が高い」と描写されてもおかしくはない。
それでも、梢子が一流のアスリートであることを考慮すれば「背が高い」ことを強調する以上冬由乃と同じく170cm代でも良かっただろう。
ただ、梢子は家庭的なむっちり体型の女の子なので、あまり背が高いと魅力が損なわれる。
163cmという身長自体は妥当だと思う。
なぜ管理人は体形のデータにそこまでつっかかるのか?
ぶっちゃけヒロインの体形の数字なんてどうでもいい。
にもかかわらず、細かく指摘するのはこういうことだ。
原画家と声優以外の頑張りが足りない!
エロゲの価値の大半は原画の美しさで決まる。
抜きゲーであればなおさらだ。
声優さんはハイレベルな人が多いので不満を覚えることはほとんどない。
だからと言って、その他のスタッフがいい加減に仕事をしていい理由にはならない。
原画家や声優をできるだけフォローするのが筋だろう。
アストロノーツ・シリウスの原画家以外のスタッフは惰性で適当な仕事をしているように感じてしまうのだ。
その一例として誤魔化しようがない数字の話をした。
梢子の身長はともかく、冬由乃の体型は明らかにおかしい。
こんなのはちょっと確認すれば分かることだ。
毎度誤字脱字があることを考えてもシナリオ面のスタッフはもっと緊張感を持って仕事をしてほしい。
さらにコンフィグについても猛烈な不満があるので、その点はHシーンの項目で述べることにする。
とにかく、原画家と声優以外の頑張りが足りないというのは作品をプレイしていて一番残念に感じたことだ。
キャラクター【B-】
各ヒロインについての詳細はHシーンの項目で述べることとして、ここではシナリオの観点から簡単に触れておく。
基本的に、モブ以外のキャラクターは上記の主人公とヒロインが中心となる。
一応サブの男キャラとして、詩葉の父である白鷺照彦教頭や敵役の八洲焦土などが出てくるが、シナリオがいまいちなのであまり目立っていない。
それでもB-と高めの評価をしたのはヒロイン同士の絡みが多かったからだ。
最近のアストロノーツ・シリウスの作品はヒロイン同士がほとんど絡まない傾向にあった。
極限痴漢特異点シリーズは各ヒロインのルートが独立していたため、ヒロイン同士の絡みが全くと言っていいほどなかった。
ファンタジー系の作品でもヒロイン同士の絡みはほとんど印象にない。
『艶嬢学園』はヒロインたちが主人公に協力して事件を解決するという流れになっているため、ヒロイン同士の掛け合いがここ数年の過去作とは比較にならないほど充実している。
悪い傾向ではないと思ったのでやや高めに評価したということ。
音楽【D】
これまで数百本のエロゲをプレイしてきてここまで音楽が印象に残らなかった作品は初めてだ。
アストロノーツ・シリウスは意外と音楽のレベルは高いと思っていたのだが。
管理人個人の体感として、エロゲは音楽を担当している人材のレベルが最も高い。
これはおそらく、世間一般の傾向として音楽を生業にしたいと考えている人が多いからではないかと思っている。
裾野が広がれば人材のレベルは上がるというわけだ。
音楽を聴いて何も感じなかったゲームは初めてなのだが、エロゲはあくまでHシーンが主役なのであまりうるさく言うことでもない。
ちょっと残念ではある。
なおBGMはこれまでもアストロノーツ・シリウスで音楽を担当している松本文紀氏が手掛けている。
松本文紀氏といえば、『サクラノ詩』や『サクラノ刻』を手掛けたほどの人のようだ。
今回の凡作っぷりはどういうことなのだろうか。
Hシーン【A】
管理人的には『艶嬢学園』は予想に反しておかずに使える作品だった。
そこでAというかなり高い評価をしている。
なぜ高評価になるのか、まず全体的な特色を考察した上で、キャラごとの分析を行いたい。
良かったところ
Hシーンの良かったところは2点ある。
①美しいヒロインのキャラデザインは健在
②抜きやすいシンプルな構図が多い
原画の担当がM&M先生である以上①は当然のことかもしれない。
美しいヒロインのキャラデザインは今作も健在だ。
そして、特に良かったのが②抜きやすいシンプルな構図が多いということだ。
エロゲはヒロインがかわいくても体位などの構図が悪いと途端に抜けなくなってしまう。
このような事態を回避すべく、抜きやすいシンプルな構図を多目にしているのだと思われる。
具体的にはオーソドックスな正常位や尻方向からの後背位(以下「後背位(後)」と略記する)が充実しているということだ。画像は後背位(後)の例。
なぜか、公式サイトやFANZAのサンプルには少ないが、本編のHシーンではこの後背位(後)のシーンが充実しており、中には3シーンあるヒロインもいる。
したがって、尻好きには刺さる内容になっている。
他にも、使いやすい正常位や騎乗位で構成されているため、ヒロインのキャラデザインさえ気に入れば抜けるシーンがない、という事態にはなりにくいと思われる。
①ヒロインがかわいい
②抜きやすい構図
という押さえるべきポイントがきっちり押さえられているためHシーンの評価は高い、ということなのだ。
ただし、シンプルな構図が多いという点についてマイナスの評価をしているプレイヤーも多い。
この点については巷のレビューに対する管理人の見解の項目で後述する。
悪かったところ
総合的には満足できるHシーンではあるが、不満点も多い。
気になったのは以下の4点だ。
①個性と魅力の薄いヒロイン
②とにかく下落し続けるヒロインの貞操の価値
③迫力のない中途半端な凌辱シーン
④手抜きのようなHCG
①について、さっきヒロインのキャラデザインについて褒めていたじゃないか、と思うかもしれない。
確かに、キャラデザインは美しいのだが、外見も中身もかなり薄い。
内面については、シナリオが薄いため、それに連動してあまり魅力を感じない。
シナリオが良いとその影響でヒロインには強い愛着を感じることもあり、結果的にエロの実用性が高まることもある。
例えば『最終痴漢電車3』の黒滝凛はシナリオがヒロインの魅力を高めている一例だ。
『艶嬢学園』はシナリオに中身がなさすぎるのでヒロインの内面的魅力は全く感じなかった。
美しいキャラデザインの女の子がセックスしているだけ、という感じなのだ。
では、外見はどうなのかというと、悪くはないが似たようなデザインのヒロインが多くて個性を感じない。
【似たような黒髪ロング】
【似たようなショートカット】
【似たような委員長属性】
髪の色も銀髪っぽい薄い色が多くてあまり見栄えが良くない。
なんで似たようなキャラ同士で立ち絵の角度まで同じにしたんだろうね・・・わざとなのか。
プレイすればある程度個性を感じるものの、全体的に地味で無個性な感じがする。
これだけ見た目の華やかさがないM&M作品もかつてなかったのではないだろうか。
②について、前作『極限痴漢特異点3』から顕著になった傾向として、ヒロインの貞操の価値が下落し続けている。
ヒロインたちがヤル気マンマンすぎるのだ。
女子校生ヒロインはどいつもこいつも処女のくせにやたらとテクニシャンだったりする。
これらのシーンは主人公が無理矢理やらせているわけではなく、女の子たちの方から積極的に行為に及んでおり、しかも主人公を手玉に取ってさえいる。
当然ながら主人公とセックスするようになってからも、やたらとやりたがる。
そのためか男子トイレや裏路地でのHシーンがかなり多い。
エロゲのヒロインは手の届かない高嶺の花という感じがいいと思っているのだが、『艶嬢学園』のヒロインははっきりいって単なる痴女集団だ。
女子校生ヒロインでさえ年配ヒロインのような雰囲気が漂っている。
しかも動画の再生数目的で自分から水着姿や下着並みのコスプレ姿で街を練り歩いたり、恥じらいのかけらもない。
挙句学生でありながらAV出演してBADENDにならずそのままストーリーが進行したりする。
Hシーンの価値を高めるべく、ヒロインには脱ぐことや触られることに対する抵抗感を見せてほしいものである。
エロゲとはいえさすがにあきれるレベルだ。
③について、凌辱シーンに迫力がないのも前作『極限痴漢特異点3』と同様だ。
凌辱されているのだからもっと嫌がったらどうなのだろうか。
『艶嬢学園』の凌辱は基本的に各ヒロイン2シーンずつある(サブヒロインは1シーン)。
このうちの1シーンはシナリオのところで述べた炎上蟲が取り憑いた状態であるため、見知らぬ男に処女膜をぶち破られようがヒロインはヤル気マンマンだったりする。
一応2回戦まである場合は、1回戦目は正気で2回戦目から炎上蟲発動、といったように分けられてはいる。
つまり、凌辱というよりは、竿役が主人公以外の単なる和姦シーンだ。
また、炎上蟲が祓われた後の普通の凌辱シーンもあるが、ヒロインの表情は変化に乏しく、主人公とのHシーンと大差ない。
規制的な理由でマイルドにしているのか、そういう作風に転向したのか分からないが、どうせ凌辱シーンを入れるのであれば、『聖エステラ学院の七人の魔女』やファンタジー系の作品のように気合の入ったシーンにしてもらいたいものである。
④について、詳細は各ヒロインの項目で解説するが、手抜きのHCGとは具体的には以下の2点だ。
・アナルを描かずにぼかしている
・主人公を描いてヒロインを隠してしまっている
後背位(後)のシーンでなぜかアナルを描かずにぼかしているヒロインが多い。
中途半端すぎるのでしっかり描いてもらいたい。
また、主人公を無駄に描くことでヒロインの身体を隠してしまっているシーンが散見され実用性が大きく落ちてしまっている。
あまりにも多かったので、絵師の負担を減らすためにわざとやっているのではないかと思ったくらいだ。
特に、アナルについては描いたところでそこまで負担になるとも思えないので中途半端なことはしないでもらいたいと思う。
各ヒロインの評価
ここからは各ヒロインに対しての管理人の評価を述べていく。
あくまで管理人個人の評価という点をご了承いただきたい。
まず、プレイ前にお目当てだったヒロインは以下3名だ。
お目当てだったヒロイン |
その後ゲームをプレイした結果、以下のように変化した。
おかずに使えるヒロイン | |
おかずに使えそうなヒロイン 【231206追記】 普通におかずに使えたので評価を上方修正 | |
【231221追記】 使えないと思ったら使えたヒロイン Hシーンだと意外とかわいかった |
つまり、夏音アウトで燈香・詩葉・亜理奈・ミツハがイン、ということになる。
その他のヒロインはゲーム前後で印象変わらず。
使えるヒロイン数がプレイ前の予想を超えてくることは珍しい。
この点からも大当たりな作品だと思っている。
では、抜けると思ったヒロインから順に解説していく。
1位:黒川 冬由乃(くろかわ ふゆの)CV:榛名れん
アストロノーツ・シリウス最強の黒髪ロング現る!
夏音と同様にキャラデザインが気に入っていて最もお目当てだったヒロイン。
一番良かったのは、後背位(後)のシーンが多いことだ。
和姦に1つ、凌辱に1つ、ハーレムに1つと合計で3つもある。
いずれのHCGも表情がいいため尻好きにはたまらないヒロインと言っていいだろう。
もう一つの特徴として、クールな見た目の立ち絵と異なり、HCGではかわいらしい表情になる。
この点も管理人としてはポイントが高かった。
立ち絵とCGでの表情の乖離はマイナスポイントになることが多いが、冬由乃についてはプラスに作用した。
クールな外見が好きな人からするとマイナスポイントかもしれないので注意が必要ではある。
前述した後背位(後)でアナルがぼかして描かれているヒロインの一人がこの冬由乃だ。
和姦の二穴中出しのシーンでアナルが描かれていない。
凌辱シーンではしっかりアナルが描かれており、ちゃんと挿入・中出しされる。
凌辱シーンの実用性が高いので和姦シーンについてそこまで大きな不満にはならないが、ちゃんとアナルを描いてもらいたい。
実用性の高い冬由乃だが、アナルが描かれていないこと以外にも問題がある。
・正常位のシーンがいまいち
・Hシーン中でもアメを咥えている
単体の正常位のシーンは2つあるのだが、いずれも寝ているのではなく座っているのでちょっと違和感がある。
そのうち1シーンはアメを咥え続けている。どう考えてもアメはいらない。
シンプルな構図が多い中でちょくちょく余計なことをしているのは本作の悪いところだ。
冬由乃は前作『極限痴漢特異点3』の宝生りみかの黒髪バージョンに似ている。
管理人はりみかについては黒髪バージョンの方がかわいいと思ったのだが、黒髪バージョンのHシーンが無かった(痴漢シーンはある)。
そこで、次作である『艶嬢学園』でデザインの似たヒロインとして冬由乃を登場させたのかもしれない。
シナリオを考慮したヒロインとしての魅力については劣化緋月鏡子(ウルスラグナ)という印象を受けた。
髪型が似てるからね。鏡子の髪は緑色だが、ゲーム内では一応黒髪ポジションということもある。
鏡子は生徒会長であり学生最強のデュエリストでもあった。
また、先輩でありおおらかな性格でもあるためキャラが立っている。
しかしである。
実用性という点では、
冬由乃>鏡子
の可能性がある。
そもそも鏡子には凌辱シーンがない、という問題があった。
冬由乃は一つは炎上蟲のせいで和姦と変わらないとはいえ、凌辱枠が二つある。
しかも、完全に嫌がっている方の凌辱シーンが使いやすいときている。
ここが鏡子に明確に勝る部分だ。
さて、最初に冬由乃はアストロノーツ・シリウス最強の黒髪ロングと言った。
実はアストロノーツ・シリウスにはあまり魅力的な黒髪ロングがいなかった。
過去作を振り返って代表的な黒髪ロングを挙げてみる。
髪型はストレートに絞る。
こうやって見てみると、眼鏡だったり年上だったり人妻だったりスーパーサイヤ人になったりまたまたメガネだったりと、普通の黒髪ロングがほとんどいなかったのだ。
普通の女子校生ヒロインでオーソドックスな黒髪ロングとなると、『聖エステラ学院の七人の魔女』の鏡花しかいない。
そんなわけで、性格こそお転婆ではあるものの、ようやく抜けるシンプルな黒髪ロングの女子校生ヒロイン登場といったところなのである。
鏡花がいるじゃないか、と思うかもしれないが、鏡花は立ち絵があまりかわいくないことに加えて真面目で普通な女子校生過ぎてあまり色気がない。
色気があって抜けるという点では冬由乃の方が上だろう。
冬由乃が極端に魅力的というわけではなく、アストロノーツ・シリウスの黒髪ロングがブルーオーシャンだった、というのが真相というわけなのだ。
ちなみに、冬由乃は公式サイトのキャラクター紹介で「クール系キャラなのに馬鹿」と評されているが、ぶっちゃけ登場人物全員馬鹿なので、冬由乃が特に馬鹿であるようなシーンがあるわけではない。
せいぜいテストで赤点取って補習を受けているという設定上の話くらいだ。
2位:熊野 梢子(くまの しょうこ)CV:八ッ橋きなこ
唯一恥じらいを見せる学園の良心
巨乳だらけのヒロインで構成されていても、しっかり巨乳であることが上手く表現されているむっちりヒロイン。
Hシーンの特徴は大きく2つある。
一つ目は正常位のシーンが多いことだ。
梢子のHシーンには正常位が全部で3シーンもある。
和姦に2つ、凌辱に1つだ。
残念ながら一発目の処女喪失シーンについては第三者視点であるため使いにくい。
しかし、残りの2シーンについては主人公視点であるため十分な実用性がある。
そして二つ目の特徴は、梢子には炎上蟲が憑いていないため、凌辱シーンは全て完璧に嫌がっている、ということだ。
この二つの特徴が合わさった正常位の凌辱シーンは、誰もいない夜の女子更衣室で体育教師一人にひたすら凌辱される、というシーンであり背徳度が高くかなり抜ける。
ただし、前述した通り、今作の凌辱シーンは全体的に迫力がない。
梢子の凌辱についても、セリフはともかく表情の変化が乏しい。
凌辱シーンの表情の淡泊さはM&M先生の昔からの傾向なのであきらめるしかないのかもしれない。
やや残念な点ではある。
梢子は後背位のシーンが使いにくい。
本編では和姦に1つ、凌辱に1つある。
和姦については真横からの構図であり、結合部も見えず中途半端だ。
アナルセックスのシーンなのに、肝心のアナルが見えないんだからほとんど意味はないだろう。
このシーンは体験版で見ることができる。
凌辱については輪姦で、ヒロインの前方からの構図。
前方からの後背位は実用性が低いのであまり良いシーンではないと思う。
梢子の後背位(後)のシーンはハーレムコンテンツにある。
梢子の尻を堪能したい場合はハーレムコンテンツをプレイするしかない。
3位:白鷺 詩葉(しらさぎ うたは)CV:高梨はなみ
至高のバニーガール
ゲームプレイ前はあまり期待していなかったヒロイン。
バニーガールのコスプレが抜群に似合っていたので思ったよりもおかずに使えた。
細かいことをいうとタイツを履いてくれているとより良かった。
ただし、この娘については、本作の悪いところがかなり出てしまっている。
炎上蟲については、凌辱シーンでヒロインがノリノリという以外にもう一つマイナス点がある。
それは、瞳が赤く輝く、という余計な演出が入っていることだ。
詩葉の処女喪失シーンは正常位と後背位(後)の2CGがあり、いずれも構図は使いやすい。
しかし、炎上蟲の影響で一貫して瞳が赤く輝いているので正気の女とのセックスではなく実用性はいまいちだ。
さらにバニーガール姿でのHシーンについても問題がある。
詩葉のバニーガール姿のHシーンは2シーン2CGあるのだが、そのいずれにも前述した悪かった点がある。
まず、主人公との和姦のシーンだが、構図は後背位(後)だ。
構図自体はいいのだが、冬由乃と同様にアナルがぼかされている。
せっかくコスプレも構図もいいのだから中途半端な手抜きはやめてもらいたかった。
もう一つは選択肢により主人公の指示で詩葉がバニーガール姿のままAVに出演するという凌辱シーンだ。
CGは美しく描かれているので一見何の問題もない。
しかし、なぜかこの凌辱シーンはGAMEOVERにならない。
というか、そもそも詩葉が嫌がっていないし竿役もプロのAV男優なので内容としては凌辱ではない。
学園の顔である生徒会長がAV出演して当たり前のような顔している、という極めて不自然なシーンだ。
前述した『艶嬢学園』の悪かったところ②とにかく下落し続けるヒロインの貞操の価値とはこういうことなのだ。
これでは才媛の美少女もそこらのAV女優と大差ない。
無理矢理撮影場所に連れて行かれて凌辱されるシーンであれば実用度も違っただろう。
結局、詩葉が抜けるのは原画家の画力が高いからというだけだ。
シナリオ面が完全に足を引っ張っているように感じた。
ちょっと原画家に頼り過ぎではないだろうか。
4位:野々宮 亜理奈(ののみや ありな)CV:一橋にこ
炎上蟲?そんなもん関係ない!
管理人はアストロノーツ・シリウスの大人ヒロインが好きではない。
どいつもこいつも異様に性欲が強くヤル気まんまん過ぎて引くからだ。
亜理奈についても例外ではなく、教師のくせにスケベな自撮り動画をネットに上げて喜んでいるというとんでもない女だ。子どもいるのに。
しかし、この女、キャラクターデザインが秀逸すぎる上に、Hシーンの構図がいい。
もう立ち絵からエロい。
さらに亜理奈はコスプレ好きなのだが、そのコスプレ、作中で明示はないもののうさ耳を付けており明らかにバニーガールだ。
ただし、うさ耳以外は完全に単なる下着姿。
このバニーガールのHシーンが全部で3シーン4CGある。
旦那(トオル)との和姦が1つ、主人公との和姦が1つ(2CG)、凌辱が1つという内訳だ。
旦那との和姦のシーンはトイレでの後背位(後)の構図になる。
なんかチ○ポがやけに小さいし、マ○コにしかいかないので全然迫力がない。
これが亜理奈の後背位のシーンかぁ、とがっかりしていたところ、嬉しい不意打ちを受けた。
続く主人公とのシーンでは同じバニーガールコス、同じ場所でまたしても後背位(後)の構図でしっかり二穴中出しを決める。このシーンが使えるのだ。
つまり、旦那とのHシーンは主人公とのHシーンを盛り上げるためのシーンに過ぎなかったという演出がなされている。
ちなみに、バニーコスの凌辱シーンは3Pであり、体位は正常位になる。竿役は旦那の友達のカズヤとケンジ。
旦那の指示で亜理奈を凌辱することになったとのこと。
後背位(後)の破壊力が強いので管理人的にはそこまで魅力的なシーンではないが、炎上蟲もついていず、普通に凌辱シーンなので、正常位の方が好きな人はこちらの方が使えるだろう。
亜理奈先生でも嫌がることがあるんですね、などというゲスいことを思ってしまった。
亜理奈についてはシナリオで旦那と揉める話がしょっちゅう出てくる。
主人公は同僚として亜理奈の愚痴を聞かされることに。
最後は旦那と分かりあい、別の異性と自由にセックスしていい、というとんでもない協約を結んでしまう。
本当にかわいそうなのはお前らの子どもだ。
5位:秋葉 燈香(あきば とうか)CV:姫川あいり
燈香については使えることは使えるが、使うかどうかは分からない、というのが正直な感想。
というのも、このヒロイン、上位互換が多いのだ。
同じゲーム内でも詩葉という委員長属性の上位互換がいるし、キャラデザイン的には極限痴漢特異点シリーズ最強ヒロインである、天宮からんがいる。
燈香のコスプレはチアリーダーとスクール水着の2種類。
チアリーダーというところがからんと被る。
さらに髪の色も似ている。
そんなわけで燈香は管理人個人としては使うかどうかは分からないヒロインということになる。
もっとも、キャラデザインはシンプルにかわいく、構図も正常位・後背位と使いやすいので気に入ればおかずに使えるのは間違いないだろう。
サンプルCGでは後背位はヒロインの前方からのものしかないが、後背位(後)での二穴中出しシーンがあり、アナルもしっかり描かれている。
【231206追記】
普通におかずに使えたので燈香の評価を上方修正する。
素朴ながらもシンプルなデザインの魅力が時間の経過とともにじわじわくるヒロインかもしれない。
まさに『艶嬢学園』の玄人好みの特性がよく現れているヒロインといえる。
以上が管理人から見て良かったヒロイン5人だ。
以下ではその他のヒロインについても見ていく。
赤間 夏音 (あかま かおん)CV:ヒマリ
実はプレイ前は一番楽しみにしていたヒロインだった。
金髪褐色でキャラデザインもいい。
ひょっとしたらカオスドミナスのロレッタ級のヒロインかもしれない、と思ったのだが。
全然ダメだった。
むしろこっちの再来だった。
何が問題だったのかというと、HCGでの表情が立ち絵と乖離し過ぎている、という点だ。
サンプルCGでは美しく描かれているが挿入のあるシーンでは立ち絵のデザインを維持できていない。
構図云々ではなく、顔の描かれ方に不満があるということだ。
完全に冬由乃の引き立て役のようになってしまっている。
体位について触れておくと、夏音には単体の正常位のシーンがない。
後背位についてはハーレムも含めると前方からのものが2つ、後方からのものが3つもある。
後背位については問題ないが、正常位が好きな人は注意した方がいい。
一応、冬由乃との3Pのシーンに1つだけ正常位のシーンがある。
花牟礼 くくり(はなむれ くくり)CV:大和さくら
管理人がロリ系のヒロインが苦手なので低評価だが、好きな人には十分使えるヒロインだと思う。
シナリオ上も出番が多い。
一点だけ気になったのは、やはり後背位(後)のシーンでアナルがぼかされていることだ。
くくりの後背位(後)シーンは、公式サイトにサンプルとして公開されている。
『深淵のラビリントス』のコスプレでのシーンだ。
せっかく二穴中出しするシーンなのに見てもらえれば分かる通りアナルが描かれていない。
何とも中途半端だ。
なお、くくりは後背位(後)と寝バックの前方からの後背位のシーンを除くと、挿入シーンはハーレムコンテンツも含め正常位のシーンしかない。
つまり、正常位と後背位以外のシーンが好きな人は注意した方がいい。
雨ヶ谷 ミツハ(あまがや みつは)CV:蒼乃むすび
完全に冬由乃とデザインが被ってるんだよね。
ミツハについても気になったのは後背位(後)のシーンだ。
これも公式サイトでCGが公開されている。
なぜか知らないが、主人公の左手が結合部を隠してしまっている。
本当に余計なことをしてくれる。
もともとこのシーンは主人公が描かれていないところから始まるので、アナルも丸見えなのだ。
しかし、挿入と同時に主人公が入り込んでくるので実用性が一気に失われる。
主人公を控えめに描いてくれていれば使えたシーンだったと思う。
ちなみに、凌辱も後背位(後)なのだが、こちらはアナルがぼかされている。
なんとも中途半端なヒロインだ。
正常位についてはシンプルに描かれているのでこちらは問題ない。
【231221追記】
上の後背位のシーンも含めて全体的にHCGがシンプルでおかずに使えたのでミツハの評価を上方修正する。
冬由乃よりもHCGはシンプルで使いやすいかもしれない。
今作の黒髪ロングは大当たりだと思う。
ただ、この後背位のシーンで気になったのは、セリフの発話者の表示がちょうどミツハの乳首を隠してしまうところだ。まるで隠すために意図的に張り付けたかのように。
ゲームを作っている人はそういうところまで考えないのだろうか。
どうしても最近のアストロノーツ・シリウスは原画家以外のスタッフの仕事ぶりが気になってしまう。
スルトCV:御苑生メイ
サブヒロインなのでHシーンは少な目なのだが、正常位と後背位(後)とバランスよく散らしてある。
キャラデザインさえ気に入れば最低限の実用性はあるだろう。
ただし、敵キャラだけあって性豪だ。
一応輪姦シーンはあるが、竿役は全員搾り取られてダウンしてしまうので凌辱とは言い難い。
和姦メインのヒロインだと思う。
阿多古 由為(あたご ゆい)CV:綾音まこ
梢子の親友であり、梢子のシナリオのために用意されたようなヒロイン。
キャラデザインがモブと大差ない。
一応3シーン4CGあり、内1シーンは凌辱。
キャラデザインが地味過ぎて、全く興味が湧かなかった。
性格のいい梢子に対して、性格が悪いのも魅力を感じない理由かもしれない。
御嶽 烈美(みたけ れみ)CV:美空なつひ
全ヒロインの中で最もHシーンが少ない。
しかも挿入はいずれも正常位。
ほとんどおまけのようなヒロインと言える。
黒幕の一人と言えるポジションではあるが、シナリオがしょぼいのであんまり目立ってない。
色々と不遇なヒロインかもしれない。
ハーレムコンテンツについて
ハーレムコンテンツについても簡単に触れておく。
毎度のごとく手抜き感があり、あってもなくても大差ない内容だ。
はっきり言って過去最悪かもしれない。
【1シーン目:くくり&詩葉】
このシーンはハーレムと呼べる内容ではない。
くくり単独の正常位のシーンみたいなものだ。
というのも詩葉には挿入しない。
詩葉がくくりを抱えるかっこうになっている。
正直何がしたかったのかよく分からないシーンだ。
【2シーン目:燈香&梢子】
燈香が下で正常位、梢子が上で後背位(後)になっているシーン。
ハーレムコンテンツで唯一存在意義を感じたシーンと言える。
というのも、梢子の後背位(後)はこのシーンしかないからだ。
梢子が好きな人なら使えるのではないだろか。
【3シーン目:夏音&冬由乃&亜理奈】
このシーンが今作の全てのHシーンの中で一番酷いシーンだ。
構図としては、挿入は亜理奈だけで体位は騎乗位、夏音と冬由乃は主人公の乳首を両サイドから舐める、というもの。
問題なのは、画面中央下側に主人公の後頭部らしきものがでかでかと描かれており、ヒロインがほとんど描かれていないということだ。
亜理奈は胸から上だけ、夏音と冬由乃については顔だけしか描かれていない。
はっきり言ってHシーンとして成立していない。
夏音と冬由乃のハーレムについては本編に使いやすいシーンがあるこちらを楽しめばいいだろう。
亜理奈についてはハーレムのシーンはないと思うしかない。
【4シーン目:由為&スルト】
由為とスルトの尻並べシーン。
ベッドで二人が四つん這いになり尻を突き出している後背位(後)のシーンになる。
挿入はアナルのみで中出しする。
構図はいいので、由為やスルトが気に入っている人であれば実用性は高いと思う。
なお、由為の後背位のシーンはこのシーンしかない。
コンフィグがHシーンに与える影響
コンフィグについて猛烈な不満があるので触れておく。
再三別の記事でも述べているが、ボイスをテキスト化することができない。
この機能は複数のヒロインのセリフがあるHシーンで問題になる。
ハーレムでもお目当てのヒロインは一人だったりする。
例えば、本作でも管理人の場合、燈香と梢子の3Pのシーンでお目当てなのは梢子だけなので燈香のボイスはいらない。
燈香のボイスをオフにしても音量がゼロになるだけでセリフ扱いされているため、オートで流した時にセリフを言い終わるまでテキストが進まない。
ハーレムのシーンはまだ目を瞑るとしても、今作ではHシーンに無関係なヒロインが第三者としてその場にいるシーンが多いのだ。
例えばいつもセットで行動している夏音と冬由乃、親友同士の梢子と由為。
冬由乃のHシーンや梢子のHシーンで、夏音や由為が色々と口出ししてくる。
はっきり言って邪魔なだけだ。
だからこそボイスをテキスト化してオートで流した時に無視できるようにする必要があるのだ。
なぜ管理人がこれほどしつこくこの機能に文句を言うのかというと、理由は2つある。
①ほとんど全てのエロゲでボイスのテキスト化機能が搭載されている。
②アストロノーツ・シリウスの作品にはボイスのテキスト化機能が備わっているものがある。
①について、ボイスのテキスト化機能が備わっていないブランドは私の知る限りアストロノーツ・シリウスだけだ。
そして、抜きゲーであればあるほどこの機能の必要性は高い。
現状のアストロノーツ・シリウスはほぼ抜きゲーブランドと言っていい。
だとすれば、ボイスのテキスト化機能がないというのは論外だ。
②について、アストロノーツ・シリウスの『百奇繚乱の館』・『ギルドマスター』にはボイスのテキスト化機能が搭載されている。
しかしなぜか次作の『カオスドミナス』から再びなくなってしまった。
前述した通り、アストロノーツ・シリウスのスタッフで頑張りが感じられるのは原画家であるM&M先生くらいだ。
本来はその他のスタッフは絵師を援護しないといけないはずなのに足を引っ張っている感じがする。
面白いシナリオを作れとかゲーム性の高いゲームにしろ、とか難しいことを言うつもりはないが、ほぼ全ブランドが標準搭載しており、自社でも普通に使っていたシステムくらい導入したらどうか。
それも嫌だというのならせめて、ボイスのテキスト化機能が必要になるシーンはなるべく作らないようにすべきだろう。
逆に増やしてどうする。
この機能の問題点を指摘しているのは私だけではないので、アストロノーツ・シリウスのスタッフもとっくに気づいていないとおかしい。
修正が容易に思えるので、作品の内容以上にがっかりしている点だ。
構成【B-】・ゲーム性【E】
シナリオはマップ上でアイコンを選択して進行していくというもの。
各ヒロインのシナリオも個別に進行していく。
好きなヒロインを選んで攻略できるという点ではそんなに悪くないと思いB-とした。
ただし、各ヒロインの個別エピソードはメインシナリオの進行に応じて開放時期が決まっているようなのでこの点は注意する必要がある。
なお、オールクリアするとHシーンは全部解放できるようになる。
ゲーム性をEとしたのは悪かったからではなく、無かったからだ。
もはやゲーム性らしいゲーム性は完全に消滅している。
マップ上で、午前・午後・放課後の3つの時間帯にアイコンをクリックしてストーリーを進めるだけ。
日付という概念がないのでいくら「時間をすすめる」で時間を経過させても何も起こらない。
抜きに特化したゲーム作りを心掛けているのであればそれでもいいと思う。
『ギルドマスター』のように無理して壊滅するよりはましだろう。
巷のレビューに対する管理人の見解
ここでは『艶嬢学園』に対する巷のレビューについて管理人の見解を述べたいと思う。
それは違うでしょ、と思うものが多いからだ。
Q1:薄味で面白くない作品
A1:これはその通りだと思う。しかしアストロノーツ・シリウスは意図的にやっているのだ。
まずQ1でアストロノーツ・シリウスというブランドのマーケティング戦略について分析したい。
現在のアストロノーツ・シリウスが目指している作品は極めて単純だ。
はっきり言ってこれだけだ。
なぜかと言えば、大半のアストロノーツ・シリウスファンは結局M&M先生のエロだけが目当てだからだ。
もちろん私もその一人。
そのため、M&M先生のエロ以外の要素は徹底的に切り捨てて、作品の制作コストを極限まで減らしている。
それはもちろん自分たちの人的資源で最大の利益を得るためなのだ。
最初はOPソングなどの歌を切り捨てた。
『聖エステラ学院の七人の魔女』や『ウルスラグナ』にはOPソングがあった。
次にゲーム性とサブキャラクターのボイスを切り捨てた。
『ギルドマスター』で発売延期の後バグだらけのまま販売を開始するという失態をして、ユーザーからもうバッシングを受けた。
『ギルドマスター』と同時に開発していた『カオスドミナス』にはそれなりのゲーム性があったが、完全新作である『絶対女帝都市』にはほとんでゲーム性はなく、サブキャラクターのボイスがなくなっていた。
そしてとうとう痴漢シーンのように実用性のほとんどないCGを切り捨てた。
ぶっちゃけ痴漢シーンなんて痴漢が好きという特殊な性癖の人以外には何の役にも立たないシーンだ。
その分ヒロインを増やした方が作品が売れる可能性が高まる。
もちろん極限痴漢特異点シリーズはアストロノーツ・シリウスの看板シリーズなので続編が出る可能性は十分ある。
しかし、アストロノーツ・シリウスの方向性としては原画家の画力を活かすべく余計な要素を切り捨てて作品を短期間でリリースし、売り上げを最大化する方向に舵を切っているのは間違いないだろう。
そもそも、『極限痴漢特異点3』から今作『艶嬢学園』までの期間は2023年4月1日から11月24日までのたったの8か月しかない。
つまりM&M先生の原画だけなら1作品分8か月で完成することになる。
ここにかつての『デモニオン』や『ダンジョンオブレガリアス』のようなゲーム性を加えると年単位で発売時期がずれる。もちろんこの期間に売り上げは一切上がらない。
しかも『ギルドマスター』のように開発が上手くいかないとユーザーの不満を生み出し作品の評価を下げるだけだ。
だったら、余計な要素を切り捨ててエロだけで勝負するのが合理的なのだ。
したがって、抜けるけれども面白くないエロゲ、を意図的に作っていると言える。
もちろん敢えてつまらなくしているのではなく、単純に面白いエロゲを作るのが難しいというのもある。
抜けるし面白いエロゲがベストではあるが、何でもできるわけじゃないので仕方がない。
残念ではあるが。
Q2:アストロノーツ・シリウスは迷走している
A2:完全に逆だ
A1で解説した通り、アストロノーツ・シリウスは意図的に薄い作品を作っている。
したがって、『艶嬢学園』はブランドとしては自分たちの強みを理解した作品を見事に作り出しているのだ。
・薄いシナリオ
・ゲーム性の消滅
・けど原画が綺麗でエロだけは最低限使える(←ここが重要)
・スピーディに作品を安定・継続的に量産(←売上的にはここも重要)
つまり、全く迷走していない。
エロが最低限抜けるのならその作品は売れるのだから。
確かに凌辱が薄いのは管理人としても気になる。
かつての作品のようにハードにやってもらいたいと思う。
しかし、例えば管理人も『聖エステラ学院の七人の魔女』を初めてプレイしたときはシナリオへの感情移入が強すぎてBADENDを見るのが嫌だった時期がある。
一年くらいしたらどうでもよくなって普通に抜いてたのだが。
ハード過ぎる凌辱は刺激が強すぎて一般受けしないという配慮かもしれない。
ハードな凌辱目当てのような特殊な性癖のユーザーは切り捨てて、極力一般受けするような内容にしている可能性はある。
何らかの規制が原因かもしれない。
残念ながら今後もこの傾向は続くのではないだろうか。
M&M先生の絵が好きな人は結局それでも予約して買うからブランドとしてはあまり問題はないのだろう。
Q3:Hシーンは似たような構図が多い。色んな体位をやってほしい
A3:正常位と後背位(後)中心のシンプルな構図だけで何の問題もない。一部のユーザーにしか刺さらない奇抜な体位やシチュエーションは基本的に不要。
まず、実用性の安定している体位というのはたったの2つしかない。
正常位と後背位(後)だ。
もちろんおかずとして使えるかどうかは構図だけでは決まらないので一概には言えないが、安定して使えるのがこの2つだ。
これは色んなゲームのレビューやHシーンの構成を見る限り管理人の個人的な嗜好ではない。
ここで、エロゲ購入において一番問題になるのは、
という事態だ。
こうなってしまうとエロゲは売れなくなる。
抜けないエロゲなんて基本的に無価値だからだ。
逆に、
そこでどうすればいいのかというと、抜きやすい構図でHシーンを構成するというのが分かりやすい手段になる。
アストロノーツ・シリウスはこれを実践しているだけなのだ。
この傾向は極限痴漢特異点シリーズから顕著になっている。
特に予約して買ってもらおうと思ったら抜けるHシーンがあると思ってもらう必要がある。
抜けるシーンがないかもしれないと思われると予約してはもらえない。
事実、管理人はゆずソフトの『天使☆騒々 RE-BOOT!』を予約して買って、抜けるシーンがほとんど無かったため次作は予約するのをやめることにした。サンプル画像に使えるものがあれば話は別だが。
『天使☆騒々 RE-BOOT!』のHシーンの不満点については以下の記事にまとめている。
要は、構図に癖がありすぎて使いにくかったのだ。
予約してもらえず、時間が経過してしまうとセールの対象にせざるを得ず価格が落ちるし、収益発生にも時間がかかることになる。
予約してもらいたくて、新作なのに割り引いたり、ハーレムコンテンツをタダで付けたり、ポイント還元したりしているくらいだ。
もちろん多少は奇抜な体位を入れてもいいと思うが、奇抜な体位を入れれば入れるほど多くの人にとって抜きやすいシーンが減り、売れないリスクが高まることになる。
そこでシンプルな構図を多目にしているのだろう。
これはエロゲを抜き目的で購入しているユーザーにとってはありがたい傾向なのだ。
【231206追記】
以下の記事でゆずソフトの各作品の売上ランキングと抜ける構図の関係についてちょっと考察してみた。
興味があったら参考にしてほしい。
Q4:コスプレなのに挿入のないHシーンがある
A5:凌辱の方にありますね
おそらく燈香のスク水ことを言っているのではないだろうか。
確かに和姦のシーンはフェラで終わってしまっている。
しかし、このシーンには続きがあり、次のフェイズの選択肢から見ることができる凌辱シーンでは同じスク水姿でしっかり挿入・中出しされている。
すべての服装、すべての体位、すべてのシチュエーションを充足となると制作側の労力は指数関数的に跳ね上がる。
そして今度こそシナリオ完全無視のHシーンだけの画集のような作品にならざるを得ないだろう。
そうなるとヒロインの魅力がなくなり抜けないロープライスエロゲーのようになってしまう。
ブランドのスタッフ、特に原画担当のM&M先生は短期間で膨大なCGを描いていると思うので寛容な心で見てほしい。
Q5:なんだかんだ言って絵が綺麗で気に入るヒロインがいた
A5:それが今のアストロノーツ・シリウスが目指している境地
巷のレビューを見ると、
という意見が散見される。
ヒロインを一人でも気に入ってもらえれば購入してもらえるわけだから、ブランドの戦略は功を奏していると言っていいのではないだろうか。
総評
否定的なことをたくさん書いたが、管理人の『艶嬢学園』に対する評価は一貫している。
敢えて厳しいことを言うと、面白いシナリオやゲーム性を作れとは言わないから、コンフィグとか努力でどうにでもなるところはどうにかしたらどうでしょう、という感じ。
絵師の画力に頼り過ぎるているので他のスタッフにも頑張ってほしいところだ。