※ネタバレは極力避けていますが、内容を示唆する表現があるので注意してください。
評価
※評価の基準については「エロゲーレビューの評価基準」を参照してください。
評価ジャンル | シナリオ |
総合 | C |
シナリオ | C |
キャラ | B- |
音楽 | B- |
Hシーン | C+ |
構成 | D |
ゲーム性 | E |
【コメント】
かずきふみ先生、これはちょっと・・・。
基本情報
概要
タイトル | ツヴァイトリガー(ZWEI TRIGGER) |
ブランド | オルトロス(Orthros) |
ジャンル | 二つの想いが未来を紡ぐADV |
シナリオ | かずきふみ |
原画 | トモゼロ |
原画サブ | C-Buster |
音楽 | 槇タケポン |
発売日 | 2022年11月25日 |
販売サイト | FANZA |
サンプルCG
【FANZA】
キャラクター・声優
来栖雄馬編
【主人公】
【メインヒロイン】
【サブヒロイン】
【サブ】
小鳥遊慎也編
【主人公】
【メインヒロイン】
【サブヒロイン】
【サブ】
キャラクター名 | CV |
天城 芽依 (あまぎ めい) | みたかりん |
小鳥遊 浩一郎 (たかなし こういちろう) | 霧島陽炎 |
謎の少女(O) | 風花ましろ |
その他
キャラ名 | CV |
モブ男 | 重田慎司、清水達則、八鍬忍 |
モブ女 | 明里芽依 |
音楽
BGM
槇タケポン
OP曲
曲名 | Into the Night |
歌 | 川村ゆみ |
作詞 | Necky |
作曲 | 柴吉、百景 |
編曲 | 百景 |
YouTube | PCゲーム『ツヴァイトリガー』OPムービー/『Into the Night』川村ゆみ |
ED曲
【秋月かなめED】
曲名 | 最燃 |
歌 | 綺良雪 |
作詞 | 綺良雪 |
作曲 | 水城新人 |
編曲 | 水城新人 |
【明坂藤花ED】
曲名 | EVER AFTER GROW |
歌 | 綺良雪 |
作詞 | 綺良雪 |
作曲 | 水城新人 |
編曲 | 水城新人 |
【水瀬由那ED】
曲名 | sweet temporize |
歌 | 綺良雪 |
作詞 | 綺良雪 |
作曲 | 水城新人 |
編曲 | 水城新人 |
【グランドED】
曲名 | Narbe |
歌 | 川村ゆみ |
作詞 | 浮世かいか |
作曲 | A-DASH |
編曲 | A-DASH |
Hシーン
※Hシーン数、HCG数の情報になります。
ヒロイン | Hシーン数 | HCG数 |
秋月 かなめ | 3 | 6 |
明坂 藤花 | 3 | 6 |
水瀬 由那 | 2 | 4 |
明坂 橘花 | 2 | 4 |
攻略
推奨攻略順
BADエンドとTrueエンドのある構成になっているので、当然のことながら、
BADエンド→Trueエンド
の順に攻略した方がいいと思う。
もっとも、このゲームはTrueエンドにルートロックがかかっていず、1週目からTrueエンドに行けてしまう。
適当に選択肢を選んでも高確率でTrueエンドに行ってしまうので、確実にBADエンド→Trueエンドの順に攻略したい場合は、残念ながら攻略を見る必要がある。
プレイヤーの判断力を必要とする選択肢はないので、シナリオを楽しみたい人は攻略を見てもあまり問題はないと思う。
ただし、エンディングは複数あるので、事前にどのようなエンディングがあるかを知りたくない人はやはり自力で攻略する必要がある。
攻略
別記事で解説しています。
→【完全攻略】ツヴァイトリガー(オルトロス)、推奨攻略順記載
レビュー
以下ではネタバレは避けていますが、内容を示唆する表現が含まれますので注意してください。
正直に言うと、購入を考えている人は以下のレビューは読まないでほしい。
シナリオ
『ツヴァイトリガー』のシナリオの特徴は2点あると思っている。
(1)日常シーンの省略
(2)ダブル主人公制の採用
それぞれ説明する。
(1)日常シーンの省略
体験版と同様に、本編も日常シーンが極端に少ない。
おそらく、「日常シーンは退屈」という意見に合わせたものだと思われる。
日常シーンを削るとどうなるかという実験的な作品なのかもしれない。
結果的に興味深い2つの現象が起こった。
①非日常シーンが日常になり、単に起伏のない平坦なシナリオになった。
②キャラクターに対する感情移入ができず、キャラゲーとしての要素がなくなった。
①について、端的に言ってしまうと、最後まで体験版が続く感じ。
起承転結ではなく、起起起結、という感じだった。
シナリオが進行しているという感覚がほとんどなく、気が付いたらエンディングを迎えていた。
②について、日常シーンを減らしたことで、各キャラクターの印象付けが行われない。
結果として、各キャラに感情移入できずキャラゲーとしての要素が失われてしまい、シナリオを楽しむしかない状況になってしまっている。
しかし、①で説明した通りシナリオは平坦。
日常シーンの省略がシナリオを面白くするために一般的に有効かどうかは1作品だけでは判断できないが、少なくとも本作においては上手くいっていないと思う。
そういう点では日常シーンの意味を再確認することになったのではないだろうか。
(2)ダブル主人公制の採用
これは、キャラクターの項目で詳細に述べようと思うのでここでは簡単に触れる。
シナリオ上、神域の中と外で主人公を分けたのだと思うのだが、行こうと思えば神域には簡単に行けるので、あまり両ルートの差異が目立っていない。
実際、慎也ルートで薬を飲んで神域に行くキャラがいる。
そもそも、私自身、神域の中と外で分けていることに、他の人のレビューを読んで気づいたくらいだ。
また、主人公が入れ替わり視点が頻繁に変わるため、シナリオを理解するのに労力もかかる。
ダブル主人公制を活かしきれていず、プレイヤーに負担をかけるシナリオ構成になってしまっている気がする。
『11eyes-罪と罰と贖いの少女-』との比較
参考までに、ストーリーの基本設定がそっくりな『11eyes-罪と罰と贖いの少女-』との比較にも簡単に触れておく。
11eyesについては体験版のレビュー記事でも紹介した。
両者は、非日常として「赤い世界」を舞台としている点で共通している。他にも、バトルもの、ミステリー要素、ヒロインが刀で戦う、など共通点が多い。
赤い世界は、ツヴァイトリガーだと「神域」、11eyesだと「赤い夜」と表現される。
両者の違いは多々あるが、ここで注目したいのは日常シーンの分量とシナリオの進行についてだ。
ツヴァイトリガーだと、開始20分程度で神域に行き、キーパーソンであるヒロインの一人・秋月かなめと邂逅する。
この展開がかなり速く、神域が特別な世界という印象はない。
加えて、以降はサブキャラクター以外に新規キャラクターの追加がないので、シナリオが進展していく感覚も薄い。
他方、11eyesだと、赤い夜に行くまでに日常が2時間程度描かれているため、赤い夜の非日常性が強く強調されることになる。
さらに、11eyesは赤い夜と通常の世界の比率が体感で1:3くらいなので、赤い夜の非日常性はストーリー全体を通して貫かれている。
しかも、赤い夜のたびに新キャラクターが加入し、敵が強くなっていくので、シナリオの進展とバトルものの緊張感も感じられる。
分かりやすく対照的な作品なので、興味があったらプレイしてみると両者の違いがよく分かると思う。
キャラクター
一言で言ってしまうと、キャラクターが薄い。
主人公、ヒロイン、サブキャラクターの順で見ていく。
主人公
ダブル主人公制を採用していることを考えると問題点が2点ある。
①主人公に立ち絵とボイスがない
②両主人公の属性が全く同じ
①主人公に立ち絵とボイスがない
ダブル主人公制にするのであれば、最低でも立ち絵は必要だったと思う。
ルートが分かれているものの、セリフに表示される名前以外に両者は区別されない。
また、「立ち絵もボイスもないということは、主人公同士が会うことはないのかな」という推測ができてしまう。
もし両者が出会うことがあると、立ち絵もボイスもない、セリフの文章だけのやり取りが展開されることになるためかなり味気ないからだ。
②両主人公の属性が全く同じ
さらに、①に加えて、両主人公の属性が全く同じであるということが致命的になっている。
雄馬と慎也は、同じ学園に通う、同じ学年の男子生徒ということで属性が全く同じだ。
しかも、幼なじみ同士というヒロインとの関係まで同じなのだ。
属性が同じということは、周囲の反応も当然似たものになってくる。
具体的には、サブキャラのリンドウと篠原の両主人公に対する引率者的な接し方がかなり似ている。
名前が違うだけの、ほとんど同じキャラ2人という印象を受けた。
ダブル主人公制については、これも類似作品と比べるとよく分かる。
私が知っているダブル主人公制の作品は以下の4つだ
①『EVE burst error』(El Dia(C’s ware))
②『レコンキスタ』(コットンソフト)
③『幻創のイデア 〜Oratorio Phantasm Historia〜』(3rdEye)
④『ソーサリージョーカーズ』(3rdEye)
①のみ未プレイだが、ツヴァイトリガーに関連させて名前を挙げている人がいたことと、対比すると分かりやすいので載せている。
ツヴァイトリガーと①~④の違いは分かりやすい。
①~④は両主人公の属性がはっきり異なっている。
①は男と女、②~④は主人公の一人は学生であり、もう一人は社会人だ。
③の主人公の一人は人間でさえない。
主人公の属性が変わると、周囲との人間関係や、作中の立ち位置が変わってくるので各ルートの雰囲気に違いが出てくる。
主人公はエロゲーとはいえ重要なポジションであることを考えると、最低でも明確に区別できるような差異が欲しかった。
私見だが、慎也は必要なかったのではないかと考えている。
代わりに篠原啓吾をもう一人の主人公にすればよかったのではないか。
私立探偵であれば話を膨らませることもできただろうし、大人ならO因子を持っていないという点も強調できただろう。
橘花ともウマが合っているので、ヒロインとの関係も問題ない。
もしかしたら、日常シーンカットと同様に主人公の属性を揃えるという実験的な試みだったのかもしれないが、これも上手く機能していないと思う。
ヒロイン
メインヒロインであるかなめと藤花に個性がないという問題を感じた。
二人とも性格が良すぎる、というか人畜無害すぎて特徴がなくあまり魅力を感じなかった。
どちらかというと、サブヒロインの、由那と橘花の方がまだ魅力があったと思う。
特に橘花は本作中では唯一喜怒哀楽が感じられたキャラクターだ。
サブキャラクター
主人公の次に、問題があったのがサブキャラクターだ。
特に、リンドウと篠原。
二人の見た目としてのキャラデザインは決して悪くない。性格などの設定も悪くないと思う。
しかし、前述した通り、主人公とヒロイン、つまり少年少女、もっと言うと子供、の引率者役にとどまってしまっていて、キャラクターの魅力が活かせていない。
例えば、リンドウは現実世界だとかなり戦闘能力の高いキャラクターなのに、主人公やヒロインの異能力設定のせいで神域では大した活躍ができていない。
篠原にしても、なぜ神域の調査をしているのかなど、もっと掘り下げられる部分があったと思うのだが、作中ではあまり言及されていない。
何だかんだ言って、二人とも子供からみて単なるいい人でしかなかった。
ヒロインではないものの、謎の少女(O)はキャラクターとして魅力を感じた。
この娘をヒロインにすればいいんじゃないのかと思ったものの、もちろん攻略対象ではない。
キャラクターとしての掘り下げもなかったので、リンドウと篠原同様に魅力が生かされていなかったと思う。
キャラクター総評
総じて、各キャラクターの個性が薄く、喜怒哀楽の感情の振れ幅が狭すぎるということだ(橘花を除く)。
神域という異常世界で命の危機にさらされ、実際に死人も出るのに何でそんなに淡々としているのかという感じだった。
この点もシナリオの起伏のなさに拍車をかけている。
一応、キャラクターデザインは悪くなかったので、B-の評価とした。
マイナス評価はどちらかというと、キャラというよりシナリオの問題だと思っている。
音楽
音楽はOP曲をはじめ悪くなく、作品の世界観に合わせた良曲が多かったと思う。
しかし、メロディが強く印象に残ったり、何度も聴きたくなるような曲がなかったので、BではなくB-の評価とさせていただいた。
Hシーン
一番評価が難しい項目。
性的な好みは個人差が大きいからだ。
それでもC+としてことについては当然理由がある。
良かった点としては、アニメーションの採用がある。
私が今まで見た中で一番素晴らしい臨場感のあるアニメーションだった。
それでもBではなくC+の評価であるのは、客観的な観点から2つ、主観的な観点から1つ理由がある。
客観的な理由として
①Hシーンが少ない
②攻略不可の女性キャラクターの存在
①について、私は体験版の段階では各ヒロインにつき3シーンと予想していた。
HシーンのサンプルCGが少なかったので、4シーンないことはほぼ確実だと思っていた。
1ヒロイン3シーンというのはシナリオで勝負してくる作品が、エロゲーとしての体裁を保つための最低限の数字だ。
ところが、本作はサブヒロインにつき各2シーンと、予測を下回ってきた。
そもそも、3シーンでさえ少ないのに2シーンでは少なすぎる。
CGが多いわけでもない。
しかも、ただでさえ少ないHシーンなのに、あるヒロインのシーンでは、怪物になりかけているという設定ゆえに、目は赤く、体に血管のような変な模様が浮き出ているという奇異な外見でのHだった。
特殊な性癖の人ならともかく、普通はあまり受け入れられないのではないだろうか。
ただでさえ少ないHシーンが1つ減らされた感じがした。
さらに、②について、これも当初の予測通り、リンドウ、天城芽依、謎の少女(O)は攻略不可だった。
攻略可能であれば1枚くらいはHシーンのサンプルCGがあるはずだから、特に意外でもない。
しかし、エロゲーで攻略不可の女性キャラクターを作るのは、かなり勇気のいる行為だ。
プレイヤーに好意的に受け取られることはないと言っていい。
私個人の話をすると、キャラデザインでは天城芽依、キャラクターの魅力としては謎の少女(O)が良かったので、二人が攻略不可なのはもったいなく思えてしまう。
結局ヒロイン全員が実質的に学生、という主人公と似たような状況になってしまっている。
社会人のリンドウや芽依を攻略対象にしていれば属性を分散できただろう。
主観的な理由としては、単純に私個人が使えるシーンが1シーンもなかったということ。
マイナス点を列挙したが、アニメーションが良かったのでCではなくC+としている。
構成
大きく3つの問題点を感じた。
①ダブル主人公制が機能していない
②ルートの構成が悪い
③ルートロックがかかっていない
①についてはキャラクターの項目で説明したので、ここでは②③について説明する。
②ルートの構成が悪い
これはダブル主人公制と大きく関連している。
本作は、エロゲーでオーソドックスな
共通ルート→個別ルート
という構成ではなく、主人公の雄馬ルートと慎也ルートが交互に展開されるという特殊なスタイルを取っている。
頻繁に視点が入れ替わるので、主人公交代のタイミングで、前にどのような話をしていたのかを思い出さねばならず、プレイヤーに負担をかけてしまっている。
しかも、本作のフローチャートは上から下に向かって時間が流れるスタイルなのだが、フローチャートの横軸で時間軸がずれている。
例えば、フローチャート上で雄馬ルートのY04と慎也ルートのS05は横に並んでいるのだが、Y04は5月16日(日)であり、S05は5月19日(水)と3日も時間がずれている。
他にも、雄馬ルートのY14は慎也ルートのS14より上にあるにもかかわらず、Y14は5月26日(水)であり、S14は5月24日(月)だ。
本作のフローチャートは時間軸を厳密に表しているわけではないのだろうが、この時間軸の不統一により、プレイヤーはストーリーの進行を理解するためにかなりの負担を強いられる。
端的に言えば、どこで主人公を入れ替えれば一番シナリオを楽しめるのかがよく分からないのだ。
結論を言えば、どこで入れ替えても大差ないくらい、両ルートはあまり連動していないように思えた。
だとすれば、なんでダブル主人公制にしたのかという話になってしまう。
ちなみに、前述したダブル主人公制の3作品②~④は、1度主人公が固定されると、1つのストーリーとして楽しめる構成になっており、各シナリオが独立していた。
主人公の交代について余計なことを考えなくいいため、プレイヤーに負担がかからない構成だ。
歌にAメロ→Bメロ→サビの構成があるように、エロゲーの多くが共通ルート→個別ルートの構成を採っているのは理由がある。
これを崩すのであれば、シナリオ上の明確な必要性が欲しかったと思う。
③ルートロックがかかっていない
これについては攻略のところで触れた通り、本作ではいきなりTrueEndに行くことができてしまう。
実際に私は1週目でTrueEndに行ってしまった。
1週目でTrueEndに行ってしまったため、2週目以降は作業の要素が強くなる。
他にも「このシーンはTrueの前に見た方がいいよな」と思うようなシーンがあったり、攻略順を選んだ方がいいと思える場面があった。
はっきり言ってしまうと、どのルートに分岐してもエンディングがちょっと変わるだけで、話の大筋は変わらない。
それでもTrueEndにはルートロックをかけた方が良かったと思う。
ゲーム性
とにかく選択肢が複雑すぎる。
複数の選択肢の組み合わせでエンディングが変わるので、特定のエンディングに行く選択肢の組み合わせがいくつもある。
私に理解力がないせいか、フローチャートの記号(蝶や髪飾りなど)の意味もよく分からなかった。
これだけ複雑にしておきながら、シナリオやテキストに注意を払って推理するという頭の使い方が要求されるわけでもない。
フローチャートを完成させることに楽しさを見出す人もいるようだが、エロゲー本来の楽しみ方とは違うので、厳しめの評価をした。
総評
厳しいことばかり書いてしまったが、褒めたかったというのが本音であることから、このレビューは書かない方がよかったのだろうとは思っている。
それでも書いたのは、体験版のレビュー記事を書いていたからだ。
市場の評価はさらに厳しいものに思える。
ツヴァイトリガーは2022年の11月25日に発売されたわけだが、同日にCUBEの新作『サメと生きる七日間』が発売された。
双方ともに、ダウンロード版はFANZAが独占している。
サメと生きる七日間もミステリーなので、ジャンルとしても近いものがあり、比較対象としては適切だと思う。
私もサメと生きる七日間については興味を持ち、こちらも体験版のレビュー記事を書いている。
発売後の週間ランキングの推移は以下の通りだ。100位以内の作品がランキングに掲載されている。
1週目 | 2週目 | 3週目 | |
ツヴァイトリガー | (17位) | 64位 | 圏外 |
サメと生きる七日間 | (13位) | 22位 | 34位 |
12月に入ってすぐにFANZAは大規模なセールを始めたので、順位が後退するのは仕方がない。
それでも、サメと生きる七日間は直近の4週目でも70位にランクインしており、しぶとく100位以内をキープしている。
ツヴァイトリガーは定価8,580円で、サメと生きる七日間が10,780円と、2,000円以上も高い。
それでも、サメと生きる七日間の方が高順位をキープしていることが市場の反応ということになる。
良かったところはなかったのかというと、強いて言えば、ツヴァイトリガーは部分的には丁寧に作られた作品だとは思う。
絵や音楽は決して悪くなかった。
そして、選択肢に応じて微妙にテキストを変化させるのはかなり手間のかかる作業だっただろう。
しかし、それはプレイヤーの求めているものではないと思う。