製品版オールクリア後レビューの評価基準です。
評価ジャンル
一言でエロゲーと言っても様々なジャンルがあり、一律の評価は難しい。
そこで、まずはエロゲーを以下の4つのジャンルに分類して評価する。
1.シナリオ
2.いちゃラブ
3.抜きゲー
4.ゲーム
1.シナリオ
シナリオを中心にしたゲーム、いわゆるシナリオゲー。
端的に特徴を挙げると、シナリオにおいて恋愛要素以外にテーマを持っているゲーム、といえる。
シナリオの内容で細かく分類すると複雑になるので、純粋なシナリオゲーだけでなくキャラゲーやラブコメもシナリオゲーに含めて判断する。
以下で、
・純粋シナリオゲー
・キャラゲー
・ラブコメ
の具体例を挙げる。
これらはすべて、評価ジャンルを「シナリオ」として評価する。
純粋シナリオゲーの具体例
作品の価値について、ほとんどシナリオだけで勝負しているゲーム。
キャラゲーの具体例
登場人物が個性的で人数の多いゲーム。
ラブコメの具体例
女の子といちゃいちゃすることがメインではあるが、コメディをはじめとする恋愛以外の要素もあるゲーム。
2.いちゃラブ
ゲームのコンセプトががもっぱらヒロインといちゃつくことであるゲーム。
いちゃラブゲーの実態は、シナリオゲーの皮をかぶった抜きゲーだと考えている。
このタイプのゲームをシナリオゲーと同様の基準で評価してしまうと、シナリオについては低評価をせざるを得ないので、シナリオゲーとはジャンルを分けることにする。
単純にヒロインといちゃついているだけのシナリオで面白いものは少ないからだ。
いちゃラブゲーのシナリオ等は、Hシーンの価値を高めているかあるいは減殺していないかといった観点から評価する。
いちゃラブゲーの具体例
ゲーム内容がもっぱらヒロインといちゃつくゲーム。
3.抜きゲー
ゲームの内容がほとんどHシーンなゲーム。
いちゃラブゲーとほぼ同様の基準で評価する。
つまり、シナリオ等についてはHシーンに与える影響で判断することになる。
抜きゲーの具体例
4.ゲーム
エロゲーはゲームなのだから「ゲーム」というジャンルは本当はおかしい。
要は、ロールプレイングゲームやシミュレーションRPGなど、ゲーム性の高いエロゲーの評価ジャンルを「ゲーム」とする。
ゲームゲーという表現は聞いた事がないが、適当な表現が思いつかないので便宜的にゲームゲーと呼ぶことにする。
ゲームゲーの中心になるのは作業的プレイになると考えられる。
この点を考慮して、シナリオ等を評価する。
ゲームゲーの具体例
アリスソフトやエウシュリー、かつてのアストロノーツ・シリウスなどの作品がゲームゲーに該当する。
評価ジャンルまとめ
評価ジャンル | 具体例 |
シナリオ 以下を含む ・純粋シナリオゲー ・キャラゲー ・ラブコメ | ●純粋シナリオゲー ・G線上の魔王 ・素晴らしき日々 〜不連続存在〜 |
●キャラゲー ・真剣で私に恋しなさい! ・暁の護衛 | |
●ラブコメ ・ノラと皇女と野良猫ハート ・金色ラブリッチェ | |
いちゃラブ | ・アマカノ2+ ・LOVELY×CATION2 |
抜きゲー | ・もっと!孕ませ!炎のおっぱい超エロアプリ学園! ・Role player:小粥姉妹の粘膜ポトレ ぐりぐちゃLIVE! |
ゲーム | ・ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう ・デモニオン〜魔王の地下要塞〜 |
評価基準とイメージ
基本的にS・A・B・C・D・Eの6段階で評価を行う。
さらに、±で微調整して最終評価とする。
【評価のイメージ】
評価 | 点数換算 | イメージ |
S | 95~100点 | 最高傑作、唯一無二 |
A | 80~94点 | 傑作、名作 |
B | 70~79点 | 良作 |
C | 60~69点 | 平凡 |
D | 50~59点 | 今一 |
E | 49点以下 | ・・・ |
評価項目
以下の6項目を評価要素とし、最終的に総合判断を行う。
シナリオ | シナリオの面白さや、テキストについて評価 |
キャラ | 登場人物が魅力的であるかどうかを評価 |
音楽 | BGM、OP曲、ED曲など作中の音楽を総合的に評価 |
Hシーン | シーン数やCG数などなるべく客観的な視点で評価 |
構成 | ルートの構造などストーリーの客観面を評価 |
ゲーム性 | ゲーム性のあるゲームについてプレイの面白さを評価 |
シナリオ
学術的な感覚で評価しても意味がないので、管理人がプレイして単純にシナリオが面白かったかどうかを中心に評価する。
その意味では、管理人の主観的な評価になる。
その他、オリジナリティなども評価していく。
キャラ
登場人物が魅力的であるかどうかで評価する。
各キャラクターが個性的であるかどうかや、キャラクターデザインなども評価する。
登場人物個人の評価に加えて、キャラ同士の掛け合いが面白いかも評価していく。
音楽
BGM、OP曲、ED曲、挿入歌など、作中の全ての音楽を総合的に評価する。
評価基準としては、
・メロディが耳に残るか
・何度も聴きたくなるか
・シナリオの雰囲気を演出できているか
などの観点から評価する。
Hシーン
Hシーンの価値はプレイヤー各人の性癖に強く依存するので客観的な評価が難しい。
そこで、
①シーン数・CG数
②攻略不可ヒロインの有無
といった、客観的な基準を中心に評価する。
これらの客観的な要素は、プレイヤーの性癖に関係なく、①は多ければ多い方がいいし、②はいない方がいいに決まっているので、公正な評価ができると考えている。
もっとも、シーン数やCG数が多くても、CGが美しくないと実用性がないので、絵の美しさといった主観的な要素についても当然評価する。
構成
これはちょっと特殊な評価基準だと思われるので説明する。
映画・ドラマ・小説・漫画・アニメと違って、エロゲーは選択肢がありストーリーがプレイヤーの判断で分岐するものが多い。
したがって、ストーリー展開は様々な構造をしている。
代表的なのは、
共通ルート→各ヒロインの個別ルート
という形式だ。
また、ヒロインの個別ルート方式を取っていても、各ヒロインのルートにボリュームなどの優劣がある場合や、完全に対等なものなど色々なタイプがある。
それ以外にも、RPGなどゲーム性の強いものは一本道のストーリーが多く、ヒロインとのつき合い方もハーレムになったりする。
さらに、特定のルートにルートロックが掛かっていて、攻略順が実質的に指定されている場合もある。
以上のようなストーリー展開の構造は、ゲームの面白さに極めて強い影響を与えていると考えられる。
そこで、ストーリー展開の構造について「構成」という名称を付けて独自の評価項目として評価する。
シナリオの客観面の評価ともいえる。
ゲーム性
ゲーム性のあるゲームについて、
・単純に面白かったかどうか
・難易度
・作業性
・やりこみ要素
などを基準に評価する。
RPGのようなゲームゲーのみならず、通常のアドベンチャーゲームであっても選択肢が複雑であったり、探索など何らかの作業が要求されるようなタイプのゲームについても「ゲーム性」の項目で評価する。
逆に、選択肢の少ない普通のアドベンチャーゲームについては、敢えて評価せず無評価とする。
総合
以上の6項目を総合的に判断し「総合」として最終評価とする。
「総合」の評価は単純に6項目の平均を取る、というようなものではなく、特定の項目が優れている場合はその点に強く比重を置きゲームの独自性を考慮して評価する。