※ネタバレは極力避けていますが、内容を示唆する表現があるので注意してください。
評価
※評価の基準については「エロゲーレビューの評価基準」を参照してください。
評価ジャンル | ゲーム |
総合 | S |
シナリオ | B |
キャラ | A |
音楽 | A+ |
Hシーン | A |
構成 | B+ |
ゲーム性 | A+ |
【コメント】
S評価は高すぎかなと思ったけど、よく考えたらドーナドーナ以上にゲームが遊べて実用性のあるエロゲーをプレイしたことがない。音楽もいい。
ドーナドーナ以上の作品が出てくるまで評価ジャンル「ゲーム」では総合S評価が妥当と判断した。
なお、ドーナドーナはゲーム部分も面白いが実用性も極めて高い。
エロのみに絞って使える作品を徹底的に紹介している以下の記事でも高順位にランクインしている。
興味のある方は一読していただけるとうれしい。
ちなみに、サムネ画像の右上は菊千代。
基本情報
概要
タイトル | ドーナドーナいっしょにわるいことをしよう |
ブランド | アリスソフト |
ジャンル | ハルウラレ系RPG |
シナリオ | ダイスころがし |
原画 | 魚介 |
原画サブ | ・BLADE ・FBC ・INO ・サガノユウジ ・さくやついたち ・しのづかあつと ・てつぶた ・黒本君 ・小豆TANK ・竜太 |
原画SD | かにかま |
音楽 | ・水夏える(ASTLYRE) ・Fumihisa Tanaka(田中文久)(株式会社スーパースィープ) ・Takahiro Eguchi(江口孝宏)(株式会社スーパースィープ) |
発売日 | 2020年11月27日 |
公式サイト | アリスソフト |
ドーナドーナいっしょにわるいことをしよう | |
販売サイト | FANZA |
DLsite |
サンプルCG
【FANZA&DLsite】
キャラクター・声優
【主人公】
【メインヒロイン】
【サブ】
【ユニークヒロイン】
その他(公式サイトに記載なし)
【サブ】
キャラクター名 | CV |
ジョーカー | 唯香 |
Д£Ч¢ё(ヤミィ) | 小波すず |
終名(ついな) | あかしゆき |
実零(みれい) | あかしゆき |
呂布(りょふ) | 越雪光 |
外人(がいじん) | 夏村伊介 |
パティ | 青葉りんご |
音楽
BGM
・水夏える(ASTLYRE)
・Fumihisa Tanaka(田中文久)(株式会社スーパースィープ)
・Takahiro Eguchi(江口孝宏)(株式会社スーパースィープ)
OP曲
曲名 | ドーナドーナのうた |
歌 | 月乃 |
作詞 | 仲村芽衣子 |
作曲 | 水夏える |
YouTube | ハルウラレ系RPG『ドーナドーナ』OP |
Hシーン
※Hシーン数、HCG数の情報になります。
【メイン】
ヒロイン | Hシーン数 | HCG数 |
ポルノ | 11 | 9 |
キラキラ | 10 | 7 |
メディコ | 9 | 7 |
アンテナ | 9 | 7 |
ALyCE | 6 | 6 |
菊千代 | 9 | 7 |
ポルノ×菊千代 | 1 | 1 |
ALyCE×Д£Ч¢ё | 3 | 3 |
【サブ】
ヒロイン | Hシーン数 | HCG数 |
シオン | 2 | 3 |
ミストレス | 2 | 2 |
終名 | 1 | 1 |
【ユニークヒロイン】各2シーン2CG
ヒロイン | Hシーン数 | HCG数 |
鎌瀬 衣縫 | 2 | 2 |
辻 リリヱ | 2 | 2 |
阿久津 恭花 | 2 | 2 |
嶽見 かのの | 2 | 2 |
神麓 凛 | 2 | 2 |
春夏秋 ノエル | 2 | 2 |
橘 心瑠姫 | 2 | 2 |
槇 環 | 2 | 2 |
清水 千晴 | 2 | 2 |
笹月 フミ | 2 | 2 |
小林 早奈 | 2 | 2 |
高橋 菜々実 | 2 | 2 |
三うら しゅ子 | 2 | 2 |
レビュー
以下ではネタバレは避けていますが、内容を示唆する表現が含まれますので注意してください。
シナリオ【B】
あらすじ
瀬戸内海に面した企業城下町「亜総義市(あそうぎし)」を舞台とする。
亜総義市の旧名が東雲市であった、という設定から、亜総義市のモデルは広島市と考えられる。
地形も似ている。
亜総義市の市民は巨大企業・亜総義重工(以下では単に「亜総義」と表記した場合は企業の方を指す)に生活の全てを制御されているが、表面的には不自由のない生活を享受している。
亜総義重工は国内GDPの2割を占めている。
そんな亜総義市において、亜総義という体制による支配に疑問を持ち、打倒を試みる主人公たちのお話。
亜総義に敵対する勢力のことを抗亜といい、組織化された抗亜グループをクランと呼ぶ。
主人公の一味である「ナユタ」はクランの一つ。
クランにはナユタのほかに、フラットと東雲派(しののめは)が存在し、互いに敵対している。
ゲーム部分におけるハルウリにおいてはコキャクを3者で奪い合うことになる。
レビュー
ドーナドーナは、RPGでありゲーム性が高い。
また、キャラクターで紹介した通り、立ち絵のあるキャラが多く、キャラゲーであると言える。
つまり、ゲームの面白さの中心はRPGであり、アドベンチャー部分においてはキャラ同士の掛け合いとなる。
したがって、シナリオはゲーム要素を支えるレベルで作られているため、そこまでオリジナリティの高いものではなく、設定も細部まで練られてはいない。
それでも、Hシーンを含めたゲーム部分を楽しむために必要十分な質が確保されており、最後まで楽しくプレイできた。
特に良かったのは、抗亜同士の敵対や共闘、内紛が様々な形で描かれていたところ。
キャラゲー要素と合わせて熱い展開が多く、バトルものとしての盛り上がりを感じた。
亜総義と抗亜3つ、計4者間の関係が非常に上手く描かれていたと思う。
ゲーム当初は、主人公たちの行う「ハルウリ」というとんでもない悪行に面食らった人も多いと思う。自分もその一人。
女の子を攫ってきて売春させて、妊娠して使いものにならなくなったら処分するとかかなりやばい。
ただし、ゲームパートとして簡略化されているから慣れてくるとどうでもよくなってくる。
それもやばい気がするけど。
ヒロインたちもハルウリに加担していることを考えると、「そりゃ凌辱シーンで酷いことされても自業自得だろ~」という感じ。
Bというのは悪い評価ではないのだが、そこまで高評価しなかった理由は2点
・終盤が駆け足
・伏線が回収しきれていない
2つの理由は連動している。
終盤の入り口まではかなり丁寧に描かれており、ボリュームも相当ある。
だからこそ、最終決戦からの流れは制作陣が力尽きているような印象を受けた。
多分、早く製品化する必要性に迫られたのではないだろうか。
というか、ゲームパートとか頑張りすぎな印象さえ受ける。
終盤が駆け足だからこそ、伏線が回収しきれていない。
主人公に関する重要な伏線が放り投げられていたりするので、真面目にシナリオを読んでいる人からすると拍子抜けだろう。この点から、本作を低評価する人もいる。
もしかしたら続編を考慮していたのかもしれないが、製作スタッフの関係で今となっては、という感じだ。
とはいえ、終盤はキャラゲー要素で補完されているので、個人的にはそこまで気にならなかった。
ゲームパートとHシーンを支える意味では十分なシナリオで、本格的なシナリオゲーではない点を考慮すれば全く不満はない。
エピローグもヒロインごとに上手くまとまっているため、良作と言っていい。
キャラクター【A】
ドーナドーナはキャラクター紹介を見ても分かる通り、とにかく立ち絵のあるキャラが多い。
公式サイトでは紹介されていない重要キャラも多数登場するので、うれしい誤算だった。
各キャラクターのカラフルな印象からも分かる通り、ストーリー自体もかなり明るい雰囲気がある。
やっていることはどす黒いのだが。
主人公
ゲーム全体の明るい雰囲気に唯一反しているのが主人公のクマ。
ナユタのナンバー2であり、チームの参謀。
「合理的」が口癖であり、参謀らしく頭脳キャラであって、立ち絵そのままのクールな性格をしている。
もっとも、公式の紹介に「いつも厄介事を押し付けられる、損な役どころのナンバー2」とあるように、ナユタの中ではいじられキャラなので、いけ好かないという感じはしなかった。
クマのキャラクターについてはディレクターのいってんちろく氏も苦労したようだ。
特に深い理由もなくナユタに参加している他のメンバーと違って、明確に動機があって抗亜活動をしている。
全体的にバカ騒ぎしているようなドーナドーナの世界観で、シリアスなシーンが生きてくるのはクマが主人公だからだろう。
一応ボイスはあるが、戦闘シーンなどのごく一部であり、アドベンチャー部分ではボイスはないので、そこまでキャラクターとしての主張は強くない。
作品全体の明るい部分とダークな部分のバランスを取っているキャラクターであり、主人公としては適任だと思った。
ヒロイン
癖の強い世界観、癖の強いキャラクターの中にあって、メインヒロイン6人は意外と無難な印象を受けた。
全員ナユタの一員ということで、主人公と年齢が近い。
ポルノとALyCEを除くと、全員クマと同学年の学生だと思われる。
また、ポルノとALyCE、アンテナの3人はロリキャラっぽい感じで、全体的に幼い。
その点、サブヒロインのシオンやミストレスはキャラデザインもよく年上キャラなので、もう少し活躍するシーンを増やしてバランスを取ってほしかったかなと思っている。
また、シナリオ的には隠しヒロインが悪役とやられ役の両方でいい味を出していたと思う。
とはいえ、メインヒロインは凌辱シーンで輝いていたので、決して悪くはない。
ユニークヒロインについてはメインシナリオに絡まないので割愛。
サブキャラクター
面白いエロゲーはサブキャラクターがいい。
ドーナドーナも豊富なキャラクターの中で、特に敵方のキャラが良かった。
クラン同士の敵対や共闘を描く中で中心になっていたのが、各クランのリーダー格であるムラサキと品須。
性格的にも義理堅い品須と卑怯な手も使うムラサキという感じで上手く対比されていた。
シナリオは終盤で失速する、ということを書いたが、それはあくまでテキストベースの話。
終盤はザッパや玖光も絡んできて、ムラサキ、品須、そして主人公であるクマという男キャラクターたちで大盛り上がりとなる。
熱いCGも連発するので、キャラゲーとしては最高のクライマックスを堪能できる。
キャラゲー要素が十分にシナリオを補っているので、なんだかんだ言って、序盤・中盤・終盤と隙がない。
ちなみに、虎太郎はときどきハルウリのコキャクとして活躍をしていた、と思う。
音楽【A+】
文句なくA評価以上。
良曲が多い。
まず、OP曲『ドーナドーナのうた』がいい。
全体的に明るい曲調であるにもかかわらず、どこか微妙に不穏さも感じさせている。
絵柄はかわいいのにやっていることはどぎつい、という世界観にジャストミートしている。
この曲は、別記事「【2022年最新版】エロゲOPソング個人的名曲ランキングBEST60」でも高評価している。
ドーナドーナの音楽で一番良かったのが戦闘曲だ。
通常戦闘曲の『Whatcha;Whatcha Doin’』と、ドナドナ戦の『dndndn.dn』は聴く機会が多いが、いつまでも聴いていられる。
最も良かったのが、ボス戦の『Breakthru>>>』と特殊なボス戦で流れる『Desastre』。
『Breakthru>>>』は、軽いノリの音楽が多い中で普通にかっこよく、まさに通常ボス戦にピッタリ。
そして、『Desastre』はスペイン語で「大災害」の意味の通りまさに敵のヤバさが伝わってくる緊張感があり、それでいてドーナドーナの世界観に合った曲調が絶妙だった。
『Desastre』は色々なボス戦で流れるが、やはり呂布の印象が強い。
これらのボス戦BGMについては未だに何度も聴き返している。
他にも、アジトで流れるポップな曲調の『rambling pleat』や『キルタイム』、そして、不穏な場面を印象付ける『とかなんとか』、『首振り式扇風機』、『absolute A』など、作品の世界観を演出するような良曲が惜しみなく使われている。
レビュー記事などであまり見かけないが、ドーナドーナが名作である理由の一つは間違いなく音楽にあると思っている。
鑑賞モードで聴ける音楽の数も42曲とかなり多いので、音楽のためにドーナドーナをプレイしても決して損はしないだろう。
Hシーン【A】
魚介先生の描くかわいいキャラデザインのヒロインがめちゃくちゃに凌辱されるドーナドーナだが、私が最も注目したのは、1ヒロインあたりのHシーン数が多いことだ。
この点については別記事「抜けるエロゲー8選!フルプライスのシナリオゲーを中心に紹介」でも同じことを書いた。
魚介先生は知名度に反して実は作品数が少ない。
ドーナドーナを除くと、『ランス01 光をもとめて』と『ランス03 リーザス陥落』しかないのだ。
この2作品はランスシリーズだけあって、ヒロイン数が多い。
そのため、1ヒロインあたりのHシーン数が少なくなってしまっている。
さらに『ランス01 光をもとめて』についてはボイスがないため実用性は低い。
ドーナドーナはメインの6人については一人9シーン以上もあるため、魚介絵のランスシリーズとは一線を画している。
この点でかなり希少な作品なのだ。
また、アリスソフトらしく凌辱シーンも充実している。
メインヒロインには各2シーンずつ用意されているし、サブヒロインやユニークヒロインのシーンについてもほとんど凌辱シーンで構成されている。
個人的には、菊千代とメディコが良かった。
凌辱シーンで言うと、菊千代とキラキラの容赦ないやられ方はエロいと思った。
6人全員容赦なくやられているけど。
メディコについては、凌辱シーンの1つはそもそもHシーンと言っていいのか微妙で残念。
凌辱シーンについて、メインヒロインのものについては全て回避が可能だ。
しかし、いくつかのシーンでは回避方法が分かりにくいので、どうしても回避したい人は攻略を見るしかない。
アリスソフトのゲームをやる人で凌辱シーンが苦手な人はほとんどいないとは思うが。
絵も綺麗でシーン数も多いドーナドーナで敢えて不満を言えば、サブヒロインであるシオンとミストレスのHシーンが少なかったこと。
実は、全ヒロインの中でミストレスのキャラデザインが1番好きだったので、もっとHシーンが欲しかった。
さらに、シオンはキャラデザインもいい上に、傲慢なお姉さんということでいい凌辱されっぷりを見せてくれそうだったので、シオンに凌辱シーンがないのも残念。
ユニークヒロインについてはハルウリのゲーム性を高めるための補強要素として考えるのが妥当だと思う。
やはり本作では魚介絵のヒロインを楽しむのがいいだろう。
構成【B+】
ゲーム性の高いゲームはルートという概念のないものが多く、1本道のハーレム形式が多い。
ドーナドーナも基本的には1本道のハーレム形式であり、この点は購入前から織り込み済みだった。
個人的にはルートが分岐するタイプのゲームの方が好きだが、それでもB+と高めの評価をしたのは、フィーリングレベルという要素で特定のヒロインと親密になれるから。
原則1本道のゲームではあるが、フィーリングレベルに応じてHシーンだけでなくイベントも見ることができる。
さらに、1番フィーリングレベルの高いヒロインとの特別のエピローグも見られるので、ギャルゲー的な面も考慮されている。
ドーナドーナがRPGであることを考えれば1本道でも悪くないが、ヒロインとの関係も考慮されているのでB+と高めの評価をした。
ゲーム性【A+】
ドーナドーナにおいてゲーム性はHシーンの次に重要な要素だと思う。
まず総合的な感想を述べて、アジト、ハルウリ、ヒトカリについて触れていきたい。
総合
ドーナドーナは難易度が絶妙だと思った。
普通にレベルを上げていけば誰でも攻略できるので決して難しいゲームではなく、どちらかというと易しい。
この点は万人向きで、ドーナドーナが売れる理由の1つだと思う。
かといって、ゲーム上級者が楽しめないかというとそんなこともない。
タイトル画面の「実績」の欄を見ると分かる通り、様々なやりこみ要素がある。
個人的には、Hシーンやアドベンチャー部分を見終わってしまえば興味がなくなるのだが、最短攻略についてははまってしまった。
実績の項目を見ると、Day200・Day150・Day100でクリアという三段階の評価が用意されている。
私の場合は、初見プレイはDay140くらいでクリアし、40時間以上プレイした。
最短だとDay68で攻略が可能であり、難易度もゲームが苦手な人でもやってやれないことはないレベルだと思う。
上級者でも楽しめる要素があるので、簡単すぎて不満ということもなかった。
一応周回要素として、特別なダンジョン「URNセル」や自作ジンザイを用いたハルウリなどもある。
幅広い層が楽しめるように色々な工夫がなされているのでその点を高く評価した。
アジト
ゲーム性のメインはハルウリとヒトカリなので、アジトメニューではアイテムの購入や、メンバー・ジンザイの管理といった地味な作業が多い。
もっとも、アジトメニューでも色々とできることがあるので、やりこみだとけっこう重要になってくる。
あまりゲーム性を楽しむことに興味がない人には煩わしい要素かもしれない。
個人的には、キャラの強化や並び替えなど細かい調整ができるので、丁寧に作られている点は好評価だった。
アイテム購入については、ハルウリ・ヒトカリの両方に関係してくるので、攻略に与える影響は大きい。
全体的に地味なフェーズではあるが、やりこむと奥深さが分かってくる。
ハルウリ
ヒトカリで攫ってきた女の子に強制的に売春させてお金を稼ぐという、とんでもないゲーム。
やっていることは相当にあくどいのだが、コミカルにデフォルメされているので、ゲームの一要素として楽しむことができた。
ルックス・テクニック・メンタルという3つのステータスに気を配らないといけないので見た目ほど簡単なゲームではなかった。
ハルウリをすると、テクニックは上がるが、ルックスとメンタルは下がる。
ルックス→他のクランのジンザイより高いとコキャクを獲得できる
テクニック→稼げる金額に影響
メンタル→最低値まで下がると人材が使いものにならなくなる
さらに、妊娠するとステータス変動が悪化するため、随時ピルでガードする必要がある。
人数が増えてきた場合の設備拡張などもあり、アイテム購入とも強い関係がある。
プレイしていて、ジンザイに属性を付与するというシステムが良かった。
コキャクはインカムが高い方が稼げるのだが、ジンザイの価値を高めようと思うと付与される属性が長期的には重要なので、けっこう戦略性が要求される。
マイナス効果の属性も多いので、マイナス属性を付与するコキャクを回避するため、敢えて低ルックスのジンザイを確保しておくことも必要になってくる。
初見プレイでは属性に頭が回らなかったので、どちらかというとやりこみ要素かもしれない。
ハケンが始まるとお金は余るようになるので、改善の余地があるシステムにも思える。
ユニークヒロインはステータスが高くハルウリで活躍する。
気に入ったユニークヒロインをドナドナしてきて育てていると愛着がわくので、けっこう楽しめた。
好きなユニークヒロインは神麓凛で、毎回ドナドナしてきてはケンシュウで挿入し意味もなく処女を奪っていた。
ステータスも普通に優秀でイベントも良かったので、公式の人気投票でユニークヒロイン中1位なのも納得。
→公式の人気投票結果「ドーナドーナ公式ブログ【人気投票結果発表】」
他にも周回要素として、ナユタのメンバーをハルウリさせたりできるので、興味のある人はやってみるといいかもしれない。
ヒロインだけではなく、クマやザッパ、虎太郎もハルウリさせられる。かなりカオス。
ヒトカリ
Hシーンと双璧をなすドーナドーナのメインの一つ。
まず、戦闘中のキャラのアニメーションが素晴らしすぎる。
この点については並みのエロゲーをはるかに凌駕しており、担当した魚介先生も相当頑張ったとのこと。
システム面は、敵味方がそれぞれ4人ずつ並び、攻撃方法固有の射程距離で攻撃できる相手が決まるという独特なもの。
攻撃射程だけではなく、MPがなくなると行動はできるが効果が激減する、というのも独特なシステムだと思う。
MPがなくなっても効果が維持されるスキルなどもあったり、MP管理は回復アイテムとも関連して重要な要素だと思った。
単に敵を倒すのではなく、ジンザイをドナドナする場合は難易度が上がる。
ジンザイは一番最後に倒さないといけないのだが、HPが10しかないためうっかり攻撃してしまうと簡単にやっつけてしまう。
特に序盤はスキルが少なく射程が選べないため、嫌でも攻撃せざるを得ない場面が出てきたりする。
一応「ナユタクラッカー」という実質的にパスしているような攻撃法があるのだが、敵に与えるダメージがちょうど10という何とも言えない仕様。
他にも、前衛と後衛を入れ替えたり、単純に見えて細かい工夫で大分差がつくように感じた。
マップ上では様々なアイテムを拾える。
中でも武器素材は味方の強化につながるので拾うとけっこううれしかったりする。
また、特定のマップで必ず拾えるバッジは各キャラクターが2個まで装備可能。
HPの上限アップや戦闘中のスキル強化ができる。
効果自体は地味だが、やりこみの低レベル攻略だと意外と重要だったりする。
敵味方問わず女性キャラは大ダメージを受けて戦闘不能になると服が破れる、という演出は面白かった。
総じて、細かい部分まで調整が行き届いており、プレイしていて煩雑さを感じることはほとんどなかった。
ゲームスピードも最大で2倍速にすることができるので、サクサクプレイできる。
最短攻略をやってみると分かるが、攻略条件など緻密に計算して作られていると思う。
こういった細部にまで気を配って作られている点も高く評価した。
総評
シナリオ、エロ、ゲーム、音楽とあらゆる面でハイレベルにまとまっている作品。
ハルウリや凌辱について苦手意識がないのであれば、欠点の見当たらないゲームと言っていい。
購入当初はユニークヒロインの多さから、ランス03のように各ヒロインあたりのHシーンの少なさを懸念したがそんなこともなった。
アリスソフトのみならず、エロゲー史に残る屈指の名作だと思う。
続編が出なさそうなのが唯一残念な点かな。