攻略まで長いので、攻略だけ見たい人は目次からジャンプしてください。
推奨攻略順
(1)ネタバレなし
『魔法少女消耗戦線 DeadΩAegis』には大きく2つのルートがある。
主人公飯塚みのりが
この2つの攻略順を選ぶことになる。
選択肢も似たようなものが出てくる。
①離れるルート→②留まるルート
どちらの順で攻略するのもありだとは思う。
しかし、強いて結論を出すとすれば、カテドラルから離れるルートをプレイしたのち、カテドラルに留まるルートをプレイした方が自然なように思う。
実は、上記のABを選択する選択肢の一つ前の選択肢でも選び方次第で留まるルートに進行してしまう。
確実に離れるルートからプレイしたい人は以下のアコーディオンを開いて選択肢を確認してほしい。
また、留まるルートをプレイする場合でも、いずれの選択肢から分岐するかで途中の内容に少しだけ変化がある。
留まるルートをプレイしたい人も以下のアコーディオンを開いて選択肢を選ぶことを推奨する。
先に離れるルートからプレイしているかどうかは一切関係ない。
あくまで留まるルート単体の問題として選択肢で変わってくるということ。
なお、完全にネタバレなしという観点から隠してはいるが、見たとしても特に問題はない。
一応、全く先入観なしにプレイしたいという人のために念のため隠している。
ポイントとなる選択肢について
シナリオの分岐に関連する選択肢は以下の2つだ。
A:今は生き残らなければ。悔しいが特別訓練を続ける。
B:特別訓練は受けない! その新任務を引き受けて耐えて見せる。
A:グループ14をカテドラルから排除する。
B:グループ14をカテドラルに留める。
離れるルートからプレイしたい場合は、
選択肢ア→A:今は生き残らなければ。悔しいが特別訓練を続ける。
選択肢イ→A:グループ14をカテドラルから排除する。
の順で選択すること。
なお、留まるルートをプレイしたい場合は、
選択肢ア→B:特別訓練は受けない! その新任務を引き受けて耐えて見せる。
を選択すること。
この場合、選択肢イは出現しない。
選択肢イが出現するはずの時点では自動的にBを選んだのと同様の進行をする。
留まるルートへは選択肢イから進行することもできる。
選択肢ア→A:今は生き残らなければ。悔しいが特別訓練を続ける。
選択肢イ→B:グループ14をカテドラルに留める。
留まるルートをプレイする場合、選択肢アイのいずれから分岐するかで途中のシーンにわずかな変化がある。
①の選択肢アから分岐する方が管理人としては明らかに本筋に思えたのでそちらをおすすめする。
管理人は②の選択肢イからの分岐でプレイしたのでちょっともったいなかったと思っている。
なお、両者の違いについては攻略の「ルートの構成」のところでアコーディオンで隠して記載したので、気になる人はそちらを見てほしい。
次の項目からはネタバレはないものの、少しだけ内容に触れてしまう。
ここまでの情報で十分という人はゲームに戻って選択しよう。
各ルートのイメージくらいはあってもいいからルートの選択についてヒントが欲しいという人は読み進めていただきたい。
(2)ネタバレはないがルートの分量や雰囲気などの形式的な内容に触れる
離れるルートと留まるルートには序列があると考えられる。
すなわち、
ということだ。
これは、分岐を決める選択肢までプレイした人であれば、各ルートを攻略せずとも分かることだろう。
A:グループ14をカテドラルから排除する。
B:グループ14をカテドラルに留める。
カテドラルはゲーム開始早々に説明があるように『魔法少女消耗戦線 DeadΩAegis』における戦線の本拠地だ。
そうなると本拠地から離れるルートが本筋なはずはなく、本拠地に留まるルートこそ本筋ということになる。
これは上記の選択肢出現時点でカテドラルについての秘密が一切解明されていないことから明確に予測できる。
カテドラルから舞台が移って真相が解明されるとは思えないからだ。
この、
を裏付ける事実として、各ルートの分量を見ると分かりやすい。
留まるルートは離れるルートの3倍以上の分量があるのだ。
さすがにこれだけの分量差があると、両ルートが対等とは言えないだろう。
もう一つ裏付ける事実があるのだが、それはネタバレありの項目で述べる。
以下では、離れるルートをサブルート、留まるルートをメインルートと呼称する。
ここで、攻略順を考えるにあたり、エロゲの原則である、
ということを考慮すると、冒頭で述べた管理人の推奨攻略順となる。
①離れるルート(サブルート)→②留まるルート(メインルート)
しかり、一応逆の順もありだ。
理由は2つある。
①各ルートの雰囲気
②選択肢
それぞれ説明する。
①各ルートの雰囲気
これは完全に主観的なので一概には言えないのだが、敢えて言うと
という印象がある。
なぜ曖昧な言い方をするのかと言えば、各ルートの印象をどう感じるかは完全に個人差のレベルだと思うからだ。
どのプレイヤーがどのキャラクターに着目するかでルートの印象は大きく変わってくる。
それでもおそらく多数の人は、サブが明るく、メインは暗いと感じるだろうということなのである。
そう考えると、サブルートはメインルートの補完として用意されているようにも思えるのだ。
したがって、メインルートをやって暗い気持ちになったところでサブルートをやる、というのはありだと思う。
ただし、くどいようだが、ルートの印象は個人差の領域だ。
管理人個人はメインルートの方が色々すっきりするので最後にやって良かったと思っている。
この点も詳細はネタバレありの項目で述べるが、どのキャラに着目した場合どういう攻略順になるかを見て決めたい人もいるかもしれない。
下のアコーディオンにネタバレを伏せて結論だけ載せておく。
ただし、どのキャラが活躍するのかと言った点に先入観を持ってしまうことになるので、ゲームを楽しみたければ見ない方がいい。
どちらの順番でも大差ないので、攻略順よりも先入観を持たない方が大事だと思う。
着目キャラと攻略順の関係
②選択肢
前述した分岐に影響する2つの選択肢を再掲する。
A:今は生き残らなければ。悔しいが特別訓練を続ける。
B:特別訓練は受けない! その新任務を引き受けて耐えて見せる。
A:グループ14をカテドラルから排除する。
B:グループ14をカテドラルに留める。
この2つの選択肢の選び方を表にすると次のようになる。
選択肢ア | 選択肢イ | ルート | |
パターン1 | A | A | サブ |
パターン2 | A | B | メイン |
パターン3 | B | – | メイン |
仮に、プレイヤーが各選択肢を1/2の等確率で選択するとなると、およそ3/4の確率、すなわち75%の確率でメインルートに進むことになる。
※分かると思うが、全部で3通りでうちメインに進むのが2通りだからって2/3の確率ではない。
このような選択肢の構造を考えると、製作者としてはメインルートに誘導しているようにも思える。
じゃあ、どっちでもいいならメインから攻略すればいいんじゃないの?
と思うかもしれないが、そう単純な話にはならない。
なぜかというと、大半のプレイヤーは選択肢アでBを選ばないと考えられるからだ。
実際に私も選択肢アではAを選んだし、いくつか見たレビューなどでもAを選んだと思われる人が多かった。
というのも、選択肢アまでプレイすれば分かることとしてカテドラルでの新任務などろくでもないものに決まっているからだ。
結局、ほとんどの人が選択肢イまで到達してどちらに進むか迷うことになる。
そもそも選択肢アでBを選びにくいものにしている時点で、メインルートを最大限楽しむことが難しくなっている。
前述した通り、メインルートへは選択肢アでBを選んで進行した方が内容が少しだけいいからだ。
この辺は本作を制作したブランドであるmetalogiqがエロゲを作り慣れていないことを感じさせた。
選択肢に限らず『魔法少女消耗戦線 DeadΩAegis』はかなりクセの強い粗削りなゲームだ。
結論
①各ルートの雰囲気
②選択肢
の2点を考慮すると、
●原則通り攻略したい人はサブ→メインの順(管理人推奨)
●最後は明るく終わりたい人はメイン→サブの順
ということになる。
しつこいが両ルートの雰囲気の差は微妙なものだ。
メイン→サブの順で攻略しても明るく終われるとは限らない。
そういう可能性もある、というだけだ。
だとすれば管理人としてはサブ→メインの順の方がしっくりくるように思う。
攻略
完全攻略の定義
『魔法少女消耗戦線 DeadΩAegis』のギャラリーには以下の項目がある。
・CG×65(差分除く)
・シーン×109
・Hシーン×51
・音楽×24
・ムービー×1
これら全ての回収を完全攻略と定義する。
選択肢
『魔法少女消耗戦線 DeadΩAegis』には全部で4つの選択肢があり、全て2択である。
【選択肢1】
A | これを使って・・・・・・ |
B | だめ、これは大切な・・・・・・ |
【選択肢2】
A | そんな・・・・・・でもそうなの・・・・・・? |
B | ちがう! 私はそんな人間じゃない! |
【選択肢3】※推奨攻略順で述べた選択肢ア
A | 今は生き残らなければ。悔しいが特別訓練を続ける。 |
B | 特別訓練は受けない! その新任務を引き受けて耐えて見せる。 |
【選択肢4】※推奨攻略順で述べた選択肢イ
A | グループ14をカテドラルから排除する。 |
B | グループ14をカテドラルに留める。 |
ルートの構成
『魔法少女消耗戦線 DeadΩAegis』には3つのルート(END)がある。
・BADEND
・メインルート(留まるルート)
・サブルート(離れるルート)
さらにメインルートは推奨攻略順のところで述べた通り、選択肢3か選択肢4のいずれから分岐するかで内容が少し変化する。
そこで、それぞれ
と呼称することにする。
したがって、ルートは全部で以下の4つとなる。
① | BADEND |
② | メインルート選3(以下「メイン3」) |
③ | メインルート選4(以下「メイン4」) |
④ | サブルート |
推奨攻略順のところで説明した通り、メインルートは選択肢3から分岐するメイン3のルートで見た方がストーリーを楽しめる。
メイン3とメイン4の違いについて知りたい場合は下のアコーディオンを開いて見てほしい。
メイン3とメイン4の違い(ネタバレがあるので注意!)
メイン3とメイン4の違いは、みのりが拷問を受けているときに光臣が助けに来るか来ないかの違いになる。
・メイン3→光臣が助けに来る。シーン名「はじめてのわがまま」
・メイン4→光臣は助けに来ない。シーン名「拷問」
どちらのルートでも光臣は失楽園に向かうのでストーリーはすぐに合流する。
しかし、このシーンでみのりが受けている拷問は作中でもトップレベルの過酷さなので、光臣が助けに来ないことにはかなり違和感があるのだ。
管理人は最初にメイン4からプレイしたため、このシーンを見たときに、
なんで光臣は恋人がここまで酷い目に合わされてるのに助けに来ないの?
と思ったものである。
メイン4の場合は、拷問時点で光臣はすでに失楽園に向かってしまっているという事情がある。
そこで、通信でみのりを解放するように要求する、というシーンになっている。
他方、メイン3の場合は光臣はまだ失楽園には向かっておらず、拳銃を撃ちながら研究室に突入してくる。
光臣もみのりと同様に士官学校出身であるため拳銃の扱いに慣れている。
拳銃でC.Cと化した男性士官たちを冷静に蹴散らす姿は威風堂々としており、光臣最大の見せ場と言っていい。
シーン「はじめてのわがまま」はどう考えてもシーン回収で見るべきシーンではなく、ストーリーの流れの中で見た方がいいと思うので、メイン3のルートを推奨しているわけである。
攻略
選択肢は全て2択なので、Aは上の選択肢を、Bは下の選択肢をそれぞれ選べばOK。
選1 | 選2 | 選3 | 選4 | |
①BADEND | B | B | – | – |
②メイン3 | A | B | B | – |
③メイン4 | A | A | A | B |
④サブルート | B | A | A | A |
【注意点】
・赤字の選択肢は必ずその選択肢を選ぶこと。
・黒字の選択肢、つまり②~③の選1と選2は連続でBを選ばなければ好きに選んでもOK。
ただし、シーン回収のために必ず1回は各選択肢を選ぶこと。
完全攻略(全ギャラリー回収)は以下の2条件を満たしていれば可能。
①選1・選2でともにBを選びBADENDを見る。
②全ての選択肢を最低1回は選択する。
(3)ネタバレありの推奨攻略順考察(感想含む)
ここでは上の推奨攻略順の項目でぼかしてきたことについてネタバレ全開で考察する。
さすがにネタバレを見て攻略順を決めようという人はいないと思うので、完全に単なる考察と感想だ。
興味があれば目を通してもらえればと思う。
メインルートとサブルートについて
離れるルートと留まるルートについて、留まるルートをメインルートとした。
その際の判断材料は、
①シナリオの分量
②シナリオの内容
の2つを示した。
それ以外にも、もう一つ決定的な材料がある。
それは、
ということだ。
FDは複数の独立したストーリーという構成になっているので厳密にはシナリオが続いているわけではない。
それでもシナリオの本線は留まるルートの続きという形を採っている。
となれば、留まるルートこそメインルートなのは間違いないということになる。
メインルートとサブルートの雰囲気について
メインルートとサブルートの雰囲気が明るいかどうかは人によって感じ方が違うと言った。
なぜかといえば、各ルートで活躍するキャラや生存するキャラが異なってくるからだ。
いずれも重要なキャラクターばかりなので、どのキャラが好きかで各ルートの印象は全く変わってくる。
まず、主要登場人物の生死を一覧表にしてみる。
キャラ | メイン | サブ |
みのり | 生存 | 生存 |
七虹 | × | 生存 |
イリューシャ | × | 生存 |
キルケ | × | × |
リゼット | × | × |
残雪 | 生存 | × |
キニスン | × | × |
光臣 | 生存 | 生存 |
キャラハン | × | × |
両ルートで結論が変わらないキャラはどうでもいい。
問題は変わってくるキャラ、七虹・イリューシャ・残雪の3人だ。
特に重要なのが仲良し三人組のうち七虹とイリューシャがメインルートでは死亡するということだろう。
ここが、二人が生存するサブルートとは一番違うところだ。
他方、サブルートはみのりを含めた三人にとって大団円的な終わり方をする。
だからこそ、サブルートはメインルートの補完のような役割となり、
メインルート→サブルート
の順で攻略することが想定されているような感じがするのである。
だったら、メイン→サブの順で攻略するのが自然なのかと言えばそういうわけにもいかないのだ。
ここで問題になってくるのが、残雪だ。
残雪は大人気キャラでありながらリゼットが馬鹿であるというしょうもない理由でサブルートではお隠れになってしまう。
逆に、メインルートではラストでみのりと光臣の子供であるイイヅカ・バーゲンホルム・リゼットと邂逅するという重要な役目を与えられている。
したがって、キャラクターの生死と推奨攻略順をまとめると、
・みのり・七虹・イリューシャの三人組が好き→サブルートを後にした方がいい
・残雪が好き→メインルートを後にした方がいい
となる。
残雪だけだと、メインルートを最後に攻略するには説得力に欠ける。
残雪はFDならともかく本作ではサブキャラクターであるため、シナリオでも中心的な位置にいる七虹とイリューシャと比べると見劣りする。
そこで、攻略順に影響を与えるもう一つのポイント、活躍するキャラクターを見てみる。
まず、サブルートはシナリオ自体が薄いため、これといって活躍するキャラクターがいない。
強いて言えば、ストーリーはグループ14の仲良し三人組と残雪が中心になって展開していく。
他方メインルートは基本的には一貫してみのりが中心的に描かれており、そこに光臣が加わってくる。
ここで特に着目すべきなのが光臣だ。
光臣はいずれのルートでもみのり大好き人間である。
にもかかわらず、みのりとの関係はいずれのルートに進むかで真逆になる。
サブルートではその愛情が全く伝わらず、みのりからは蛇蝎のごとく嫌われて最終的には三下り半を突き付けられてしてしまう。
しかし、メインルートでは命懸けの行動によりみのりに愛を伝えることに成功。
みのりが理想主義的な堅物であったために何度も死線をくぐることになるが、その分光臣の魅力が際立っている。
基本的に本作の男性キャラクターはクズが多いのでなおさらだ。
最終的には男でありながら特殊戦技装備を展開する唯一の人間となり、シナリオの終盤まで重要な役割を務めることになる。
したがって、光臣が好きな人からすると、サブルートでしょうもない扱いをされている光臣を見た後でメインルートをプレイすると爽快感を味わえるのだ。
特に、サブルートからプレイするとみのり視点では光臣もキャラハンと同格のクズ人間ポジションという印象になる。
そのため、光臣が主人公レベルの活躍をするメインルートは強烈な意外性と衝撃があるのだ。
サブルートからプレイするとメインルートであんなに大活躍するのは完全に想定外だろうからね。
ちなみに、だからこそ光臣の活躍を際立たせるべく、メインルートへは選択肢3から分岐した方が良いということにもなるのだ。
つまり光臣に着目すると、
光臣が好きな人は絶対にサブルート→メインルートの順で攻略すべき!
さらに、残雪の初登場シーンにも着目すべきだ。
残雪の初登場シーンは明らかにサブルートの方がインパクトが強い。
みのりたちグループ14が乗っている宇宙船を残雪が強襲するシーンだ。
名曲『魔法少女vs魔法少女』の初披露シーンでもある。
このシーンの印象を強いものにするためにもサブルートは先に攻略した方がいいと思う。
なぜなら、先にサブルートを攻略した場合、麗残雪がどのような人物か不明であるため、みのりたちを強襲するシーンに得体の知れない不気味さが感じられるからだ。
先にメインルートを攻略していると残雪がいい人であることが分かっているため強襲シーンのインパクトが薄まってしまうだろう。
以上、各ルートにおけるキャラクターの生死及び活躍の観点から推奨攻略順をまとめると、
ということになる。
なお、サブルートでは月の話が出てくるので残雪の登場シーンは多くなる。
そう考えると、サブルートでは残雪が活躍するため、残雪が好きなら先にメインルートから攻略すべきとも思える。
しかし、サブルートは全体的にメインルートに比べてシナリオが薄い。
また、残雪が月の研究所に囚われている間の話はFDに持ち越されている。
そこで、メインルートにおいて残雪が生存することとラストのシーンで重要な役割を果たすことを重視した。